大リーグ、エンジェルスの
大谷翔平選手がヤンキース
戦に
指名打者でフル
出場し、
最初の
打席で
会心の
当たりを
見せたもののヤンキースのジャッジ
選手の
好プレーに
キャッチされ2
試合連続ホームランはなりませんでした。
おととし、アメリカンリーグのMVPに輝いた大谷選手と去年のMVP、ジャッジ選手が出場したエンジェルス対ヤンキースは、19日、ニューヨークで3連戦の第2戦が行われました。
前日18日の初戦で4号の先制ツーランを打った大谷選手は、2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席でフルカウントから6球目の変化球をとらえ鋭い打球をセンターに飛ばしました。
飛距離125メートルのホームラン性の大きな打球でしたが、ヤンキースのセンターを守るジャッジ選手がフェンス際でジャンピングキャッチし、センターフライになりました。
大谷選手は、昨シーズンの5月31日の対戦でもジャッジ選手にホームランを阻まれていて2年連続で“ホームランキャッチ”されました。
そのジャッジ選手は、1回ウラのヤンキースの攻撃で、今シーズン6号の先制ツーランを打ち前日とは逆に大谷選手の前で豪快な1打を見せました。
このあと大谷選手は、3回の第2打席は1アウト二塁でセカンドゴロ、5回の第3打席は、2アウト三塁の場面で空振りの三振、さらに7回の第4打席も2アウト一塁二塁のチャンスで空振り三振し、ランナーを置いた場面で得点に絡むことができませんでした。
大谷選手は9回の第5打席はフォアボールでこの試合は4打数ノーヒット、フォアボールが1つで打率が2割8分1厘に下がりました。
エンジェルスは、5回と8回に1点ずつ奪って2対2の同点に追いつきタイブレークでの延長戦に持ち込みましたが、延長10回、ヤンキースに1アウト満塁から犠牲フライで1点を奪われ、2対3でサヨナラ負けしました。
ジャッジ選手は、ホームラン以外はヒットがなく3打数1安打2打点、申告敬遠を含むフォアボールが2つでした。
黒田博樹さんが始球式 “大谷 今も年々進化している”
この試合では、
現役時代にヤンキースやドジャースで
活躍した
黒田博樹さんがヤンキースタジアムを
訪れ、
背番号「18」の
ユニフォーム姿で
始球式を
行いました。
日米通算で203勝を挙げ、今シーズンからプロ野球の広島の球団アドバイザーを務めている黒田さんは19日、ヤンキースの球団関係者と面会するために9年ぶりにヤンキースタジアムを訪れました。
始球式のあと、取材に応じた黒田さんは「球団の方が急きょユニフォームを用意してくれて、ぜひやってほしいということでさせてもらった。こうしてまたマウンドからスタンドの雰囲気を見れるというのはすごく幸せで、非常に感動した」と話しました。
黒田さんは広島時代の2016年に登板した日本ハムとの日本シリーズが現役最後の登板で、大谷選手とは3打席対戦して2本のツーベースヒットを打たれました。
6回に大谷選手をレフトフライに打ち取った後にマウンドを降りたため、現役最後に対戦したバッターが大谷選手でした。
黒田さんは、現在の大谷選手の活躍について「あの時ももちろんすごかったが、今も年々進化していてしかも投打両方でトップクラスの成績というのは考えられない。僕が簡単にコメントしていいのかなという、そこまでの選手になっていると思う」と当時を振り返りながら話しました。
そして、WBC=ワールド・ベースボール・クラシックのアメリカとの決勝で、大谷選手が円陣で「きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう」と声をかけてチームを鼓舞したことをあげ「あのコメントに僕自身すごく感銘を受けた。ああいうことばが出るというのは、そこまで達した人にしかできないことだ」と絶賛していました。