その後、車両は午後1時ごろ、警察官が警備をする中、陸上自衛隊の軽装甲機動車などと車列を組んで与那国駐屯地に向かいました。
浜田防衛大臣は22日、北朝鮮が軍事偵察衛星を打ち上げた場合に一部が日本国内に落下する事態に備えて、自衛隊に対し、弾道ミサイルなどに対する破壊措置の準備命令を出しました。
これを受けて、日本の最も西にある沖縄県の与那国島には23日午前、地上配備型の迎撃ミサイル「PAC3」の発射機を載せた輸送機が到着したあと、陸上自衛隊与那国駐屯地に運び込まれました。
北朝鮮は、軍事偵察衛星の打ち上げ日時やコースを明らかにしていないものの、2012年と2016年に「人工衛星」と称して事実上の弾道ミサイルを発射した際には、沖縄県の先島諸島付近の上空を通過していることから、自衛隊は今回も沖縄で「PAC3」など部隊の展開を進めています。
また、海上では弾道ミサイルを探知して迎撃することができる海上自衛隊のイージス艦が備えることにしています。
自衛隊は、北朝鮮が2012年と2016年に事実上の弾道ミサイルを発射した際にも「PAC3」を沖縄本島と宮古島や石垣島、それに首都圏に展開させていますが、いずれも迎撃ミサイルは発射していません。
「PAC3」発射機積んだ車両 与那国駐屯地へ
「PAC3」の発射機を積んだ車両は23日午前11時40分ごろ、航空自衛隊のC2輸送機で沖縄県の与那国島に運ばれました。
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