Báo tiếng Nhật: 広島呉 147世帯に避難指示裏山で異音地滑りのおそれ

広島ひろしま呉くれ 147世帯せたいに避難ひなん指示しじ裏山うらやまで異い音おと地滑じすべりのおそれ

Apr 26, 2023 17:04

Furigana

広島ひろしま県けん呉くれ市しは、市内しないの広ひろ塩焼しおやき2丁目ちょうめの裏山うらやまで異い音おとが確認かくにんされ、地滑じすべりのおそれがあるとして、26日にち午前ごぜん、広ひろ塩焼しおやき1丁目ちょうめと2丁目ちょうめの147世帯せたい、およそ340人にんを対象たいしょうに、避難ひなん指示しじを出だしました。

呉くれ市しによりますと、26日にち午前ごぜん7時半じはんごろ、呉くれ市し広塩焼ひろしゃけ2丁目ちょうめ付近ふきんの住民じゅうみんから「裏山うらやまから木きが折おれるような異い音おとがして不安ふあんだ」という通報つうほうが消防しょうぼうにありました。

消防しょうぼうも現地げんちで異い音おとを確認かくにんしたということで、呉くれ市しは地滑じすべりのおそれがあるとして、午前ごぜん10時じすぎ、広ひろ塩焼しおやき1丁目ちょうめと2丁目ちょうめの147世帯せたい、およそ340人にんを対象たいしょうに、避難ひなん指示しじを出だしました。

5段階だんかいの警戒けいかいレベルのうち警戒けいかいレベル4の情報じょうほうで、危険きけんな場所ばしょから全員ぜんいん避難ひなんするよう呼よびかけています。

また、

▽三坂みさか地ち小学校しょうがっこうと

▽広ひろまちづくりセンターに

避難ひなん所しょを開設かいせつしています。

呉くれ市しは広島ひろしま県けんなどとともにヘリコプターやドローンを使つかうなどして現地げんちの詳くわしい状況じょうきょうを調しらべています。

市しによりますと、これまでのところ地滑じすべりなどは確認かくにんされていませんが、午後ごご2時じ20分ふんごろ、現場げんば付近ふきんでは石いしが崩くずれるような大おおきな音おとが確認かくにんされたということです。

呉くれ市しでは25日にちから26日にち朝あさにかけて断続だんぞく的てきに雨あめが降ふり、午前ごぜん5時じまでの24時間じかんに67ミリの雨量うりょうを観測かんそくしていました。

石いしが転げ落ころげおちるような音おとが住宅じゅうたく街がいに

避難ひなん指示しじが出でている地域ちいきでは、消防しょうぼうや警察けいさつなどがドローンを使つかいながら山やまの斜面しゃめんの状態じょうたいを確認かくにんしていました。

午後ごご2時じ20分ふんごろには、枝えだが折おれるような音おとと共とともに石いしが転げ落ころげおちるような音おとが住宅じゅうたく街がいに響ひびき、消防しょうぼうが調査ちょうさしている職員しょくいんに対にたいして斜面しゃめんから離はなれるよう指示しじしていました。

近ちかくに住すむ60代だいの女性じょせいは「親族しんぞくも山やま沿ぞいのこのあたりに住すんでいるので心配しんぱいです。最近さいきんは雨あめの降ふり方かたが昔むかしと違ちがうように感かんじるので怖こわい」と話はなしていました。

現場げんばを視察しさつで訪おとずれた呉くれ市しの新原しんはら市長しちょうは「地滑じすべりの前まえには異い音おとが聞きこえることがあるので、空振からぶりになってもいいということで避難ひなん指示しじを出だした。詳くわしく確認かくにんをしているが、今後こんごも何なにが起おこるかわからないので、避難ひなんを適切てきせつに呼よびかけたい」と話はなしていました。

専門せんもん家か “少量しょうりょうの雨あめでも引き金ひきがねとなり崩くずれる危険きけんも”

広島ひろしま県けん呉くれ市しで異い音おとが確認かくにんされ、避難ひなん指示しじが出でている地域ちいきの周辺しゅうへんは、崖がけ崩くずれのリスクがあるとして、「土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい区域くいき」や「土砂どしゃ災害さいがい特別とくべつ警戒けいかい区域くいき」に指定していされています。

砂防さぼう学がくが専門せんもんで広島ひろしま大学だいがく防災ぼうさい・減げん災わざわい研究けんきゅうセンターの海うみ堀ほり正博まさひろセンター長ちょうは「直前ちょくぜんに降ふった雨あめが67ミリという、そう多おおくない雨量うりょうであっても、それが引き金ひきがねになって、崖がけが崩くずれる危険きけん性せいはある。崖がけ崩くずれの前兆ぜんちょうとして、木の根きのねがぶちぶちと切きれる音おとや、木きの枝えだがこすれて折おれる音おと、小石こいしや砂すながぱらぱら落おちる音おとが聞きこえることがある」と指摘してきしています。

今回こんかい、現場げんば付近ふきんで石いしが崩くずれるような大おおきな音おとが確認かくにんされたことについて、「現場げんばで聞きこえたという音おとから推測すいそくすると、すでに山の上やまのうえのほうでは土砂崩どしゃくずれが起おきている可能かのう性せいがあり、今後こんご、住宅じゅうたくの近ちかくの崖がけも崩くずれるおそれがある」としています。

そのうえで、海うみ堀ほりセンター長ちょうは「土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい区域くいきに指定していされている地域ちいきについては、注意ちゅういをして、なるべく崖がけから離はなれてほしい。決けっして現場げんばを確認かくにんするために近ちかづくようなことはしないでほしいし、今後こんご、しばらく雨あめが降ふった時ときには警戒けいかいを強つよめてほしい」と呼よびかけていました。