ドイツのショルツ首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した後、共同で記者会見し「ドイツはウクライナを今後も支え続ける」と述べ、支援を続ける考えを強調しました。これに対しウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナ国民の命が救われることに対して、ショルツ首相とドイツ国民に感謝する」と述べました。
ウクライナのゼレンスキー大統領はイタリアに続き、ドイツの首都ベルリンを訪れ、首相府でショルツ首相が迎え入れました。
そして両首脳は現地時間の14日午前10時すぎ日本時間の14日午後5時すぎから会談を行いました。
会談に先立ちドイツ国防省は13日、ウクライナに対し旧式の戦車「レオパルト1」、30両のほか、歩兵戦闘車や防空システムなどを盛り込んだ新たな軍事支援を発表し、ウクライナのロシアに対する反転攻勢を支える構えです。
総額は27億ユーロ、日本円でおよそ4000億円相当でドイツのメディアはドイツからウクライナへの軍事支援は倍増することになると伝えています。
ウクライナに対しては、イギリスがこれまでで最も射程の長い巡航ミサイルの供与に踏み切るなど欧米側は軍事支援を強化させています。
ゼレンスキー大統領は、ショルツ首相との会談でこれまでの支援に感謝するとともに反転攻勢に欠かせない欧米側の兵器供与についていっそうの協力を求めたものとみられます。