クレーンで現場の敷地とみられる場所で緑色のワゴン車とシルバーの車が押しつぶされているほか、その先の路上で白いトラックの運転席付近が押しつぶされています。
周辺では消防隊員などが活動していました。
下敷きになったトラックは前面部分が大きく壊れています。 周辺ではクラクションのような音が鳴り響いています。
住宅街にある工事現場からクレーンが倒れ込み、先端部分が工事現場の外にあるトラックの前面を押しつぶしている様子が分かります。 トラックは助手席のドアもめくれ上がっています。 また、工事現場の中にある車も倒れたクレーンによって押しつぶされていて、周辺で消防隊員などが作業にあたっています。 撮影した80代の女性は「すごく大きな音がして最初は地震かと思いましたが、家が揺れなかったので工事現場で何かあったのかもしれないと思い駆けつけるとクレーン車が車の上に倒れていました。大きなクレーン車だったので、3台ほどの車の上に倒れていて、救急隊や消防隊が駆けつけてきました。工事が始まってから大きな作業車を使っていたので、このあたりの住民はみんな住宅の方に倒れてくるのではないかと心配していました。挟まれていた人は無事なのか気になっています」と話していました。
工務店は従業員の安否確認などを行っていますが、これまでに詳しい情報は入っていないということです。
工事を発注した不動産会社によりますと、ことし3月に工事が始まり、来年にかけて3階建ての鉄筋コンクリート造りの建物を建築する予定だということです。
現場には消防隊員や警察が大勢、集まっていて、消防の重機を使って救助活動が続けられています。 少し離れた場所では近所の人たちが救助の様子を心配そうに見守っています。 付近に住む女性は「『どーん』という大きな音がなって外に出たら工事の重機が倒れていて驚きました。自分の家もすぐ近くなので怖いです」と話していました。
それによりますと、現場は老人ホームの建設工事を行っていて、午前9時57分に119番通報が入ったということです。 作業員が20トンのクレーン車を移動させようとしたところ、左側に傾いて横転したということです。 このため、車3台が下敷きとなり、2人が車内に取り残されました。 このうちワゴン車に乗っていた56歳の男性は、救出作業が行われましたが、現場で死亡が確認されました。 また、2トントラックに乗っていた50代の男性は、消防に救出された際、意識があり、搬送先の病院で治療を受けているということです。 もう1台の車には、誰も乗っていなかったということです。
視聴者が撮影した映像では
現場を撮影した近くの住民「最初は地震かと思いました」
ワゴン車所有の工務店 “従業員の安否確認中”
有料老人ホームの新築工事中
事故があった工事現場について
消防が状況説明