일본어 뉴스: 雲仙普賢岳大火砕流から30年発生時刻に犠牲者悼む鐘と祈り

雲仙うんぜん普賢岳ふげんだけ大だい火砕流かさいりゅうから30年ねん発生はっせい時刻じこくに犠牲ぎせい者しゃ悼いたむ鐘かねと祈いのり

Jun 3, 2021 19:06

Furigana

雲仙うんぜん普賢岳ふげんだけの大だい火砕流かさいりゅうから30年ねんとなった3日にち、消防しょうぼう団だん員いんや警察官けいさつかんなどが犠牲ぎせいとなった農業のうぎょう研修けんしゅう所しょの跡地あとちでは、発生はっせい時刻じこくに合あわせて追悼ついとうの鐘かねが打うち鳴ならされ、遺族いぞくなどが祈いのりをささげました。

島原しまばら市しにあった「北上ほくじょう木場きば農業のうぎょう研修けんしゅう所しょ」は、当時とうじ「定点ていてん」と呼よばれる撮影さつえいポイントにいた報道ほうどう関係かんけい者しゃに対応たいおうするため、警戒けいかいにあたった人ひとたちの活動かつどう拠点きょてんで、大だい火砕流かさいりゅうによって消防しょうぼう団だん員いんや警察官けいさつかんなどが犠牲ぎせいとなりました。

3日にちは遺族いぞくや現役げんえきの消防しょうぼう団だん員いんなどが現場げんばを訪おとずれ、線香せんこうをあげたり、飲み物のみものを供そなえたりして犠牲ぎせい者しゃを悼いたみました。

そして、発生はっせい時刻じこくの午後ごご4時じ8分ふんになると、サイレンの音おととともに追悼ついとうの鐘かねが打うち鳴ならされ、現場げんばを訪おとずれた人ひとたちが雲仙うんぜん普賢岳ふげんだけに向むかって静しずかに祈いのりをささげました。

警察官けいさつかんだった樋口ひぐち隆洋たかひろさんを亡なくした兄あにの樋口ひぐち常つね洋ひろしさん（58）は「30年ねん前まえはきょうと同おなじような天気てんきで当時とうじのことを思い出おもいだした。最後さいごまで警察官けいさつかんとしての任務にんむを全まっとうした弟おとうとに、改あらためて『お疲れ様おつかれさまでした』と声こえをかけたい」と話はなしていました。

また当時とうじ、島原しまばら市長しちょうを務つとめていた鐘かねヶ江え管かん一いちさん（90）は「あの日ひの大だい火砕流かさいりゅうは、今いままでのものと比べ物くらべものにならないと感かんじたことを覚おぼえている。毎朝まいあさ、犠牲ぎせいになった43人にんの冥福めいふくを祈いのっている」と話はなしていました。

3日にちは「定点ていてん」でも発生はっせい時刻じこくに合あわせて遺族いぞくなどが手てを合あわせました。

「定点ていてん」には大だい火砕流かさいりゅうのあと、目印めじるしとして高たかさ2.5メートルの白しろい木製もくせいの三角さんかくすいが長年ながねん、置おかれていました。

ことしになり噴火ふんか災害さいがいの遺構いこうとして保存ほぞん・整備せいびするための工事こうじが行おこなわれ、掘り出ほりだされた当時とうじの報道陣ほうどうじんの車両しゃりょうなどが展示てんじされています。

日本テレビにほんてれびのカメラマンだった小村こむら幸司こうじさんを亡なくした兄あにの小村こむら哲也てつやさん（58）は「定点ていてんが整備せいびされて感謝かんしゃしている。災害さいがい報道ほうどうは、今いまでも危あぶないと思おもうことはあるが、30年ねん前まえの経験けいけんが生いかされているのではないか」と話はなしていました。