일본어 뉴스: 【取得の意向確認企業に義務付け】法改正で進むか男性の育休

男性だんせいの育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとくを促うながすための法律ほうりつの改正かいせい法ほうが、3日にちの衆議院しゅうぎいん本ほん会議かいぎで、全会ぜんかい一致いっちで可決かけつ・成立せいりつしました。企業きぎょうに対にたいし、妊娠にんしん・出産しゅっさんを届け出とどけでた従業じゅうぎょう員いんに、育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとくの意向いこうを個別こべつに確認かくにんすることを義務ぎむづけることなどが盛り込もりこまれています。

男性だんせいの柔軟じゅうなんな取得しゅとくへ環境かんきょう整備せいび

改正かいせい法ほうは、女性じょせいの負担ふたんが特とくに大おおきい出産しゅっさんの直後ちょくごに、男性だんせいが育児いくじ休業きゅうぎょうを柔軟じゅうなんに取得しゅとくできる環境かんきょうを整備せいびするのが狙ねらいです。

来年らいねん4月つきから、企業きぎょうに対にたいし、男女だんじょを問とわず、本人ほんにんや配偶はいぐう者しゃが妊娠にんしん・出産しゅっさんを届け出とどけでた従業じゅうぎょう員いんに、育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとくの意向いこうを個別こべつに確認かくにんすることを義務ぎむづけ、これを行おこなわない場合ばあいは、労働ろうどう局きょくによる指導しどうや勧告かんこくの対象たいしょうとなります。

また、現在げんざいの制度せいどでは、原則げんそく、子こどもが1歳さいになるまで育児いくじ休業きゅうぎょうを取得しゅとくできますが、これとは別べつに、来年らいねん10月つきからをメドに、男性だんせいは、子こどもが生うまれて8週間しゅうかん以内いないに、合あわせて4週間しゅうかんの休やすみを2回かいに分わけて取得しゅとくできるとしています。

一方いっぽうで「仕事しごとがあるため育児いくじ休業きゅうぎょうをとりづらい」という男性だんせいからの声こえがあることも踏ふまえ、事前じぜんに労使ろうしの間まで協定きょうていを締結ていけつしている場合ばあいは、休業きゅうぎょう中ちゅうに一定いっていの仕事しごとをすることも可能かのうとしています。

このほか、パートや契約けいやく社員しゃいんなど、有期ゆうき契約けいやくの従業じゅうぎょう員いんは、これまで、1年ねん以上いじょう勤務きんむしていないと育児いくじ休業きゅうぎょうを取得しゅとくできませんでしたが、来年らいねん4月つきからは、1年ねん未満みまんでも取得しゅとくできるようになります。

さらに、現在げんざいは1か月かげつ前まえまでに行おこなうことになっている、勤務きんむ先さきへの取得しゅとくの申請しんせいは、原則げんそく、2週間しゅうかん前まえまでとしています。

一方いっぽう、改正かいせい法ほうには、再さい来年らいねんの4月つきから、従業じゅうぎょう員数いんずうが1000人にんを超こえる企業きぎょうに対にたいして、男性だんせいの取得しゅとく率りつの公表こうひょうを義務ぎむづけることなども盛り込もりこまれています。

男性だんせいの取得しゅとく率りつ 2025年ねんまでに30％政府せいふ目標もくひょう

男性だんせいの育児いくじ休業きゅうぎょうについて、政府せいふは、2025年ねんまでに取得しゅとく率りつを30％にすることを目標もくひょうに掲かかげていますが、厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、2019年度ねんどは7.48％で、期間きかんも8割わりが1か月かげつ未満みまんにとどまっています。

経済けいざい同友どうゆう会かい櫻田さくらだ代表だいひょう幹事かんじ「改正かいせい法ほうの成立せいりつは重要じゅうような一いち歩ほ」

男性だんせいの育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとくを促うながす法律ほうりつの改正かいせい法ほうが、成立せいりつしたことについて、経済けいざい同友どうゆう会かいの櫻田さくらだ代表だいひょう幹事かんじは3日にちの会見かいけんで、「成立せいりつは重要じゅうような一いち歩ほだ。企業きぎょうは、育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとく率りつを公表こうひょうするだけでなく、取り組とりくみの内容ないようや課題かだいなども含ふくめて示しめし、働はたらく人ひとや社会しゃかいの評価ひょうかを受うける必要ひつようがある」と述のべました。

そのうえで、従業じゅうぎょう員数いんずうが1000人にんを超こえる企業きぎょうに対にたいして、男性だんせいの取得しゅとく率りつの公表こうひょうが義務ぎむづけられることについては、「数字すうじの1人にん歩あるきを嫌きらう傾向けいこうが日本にっぽんにはあるが、定性ていせい的てきなものではなく、数字すうじを出ださないとダメだ」と述のべ、取得しゅとくを促うながすために必要ひつような考え方かんがえかただとの認識にんしきを示しめしました。

取得しゅとく支援しえんへ独自どくじ制度せいどを整ととのえる企業きぎょうも

男性だんせいの育休いくきゅう取得しゅとくを後押あとおししようと、独自どくじの制度せいどを整ととのえている企業きぎょうもあります。

コンビニ大手おおてのローソンは、もともと長期ちょうきの育児いくじ休業きゅうぎょうの制度せいどがありますが、男性だんせい社員しゃいんの取得しゅとく率りつが低ひくいことから生後せいご3か月かげつまでの間まに5日間にちかんの育休いくきゅうをとれる制度せいどを導入どうにゅうし、男性だんせいがより利用りようしやすいようにしています。

広報こうほう部ぶの杉木すぎき創はじめ也さんも、去年きょねん10月つき、次男じなんの誕生たんじょうに合あわせてこの制度せいどを利用りようし、有給ゆうきゅう休暇きゅうかと組み合くみあわせて2週間しゅうかんの休暇きゅうかを取得しゅとくしました。

「会社かいしゃからの連絡れんらくもなく育児いくじに集中しゅうちゅうできた」

杉木すぎきさんは「休やすんでいる間まは会社かいしゃからの連絡れんらくもなく育児いくじに集中しゅうちゅうできました。自分じぶん自身じしんも他たの社員しゃいんの育休いくきゅうをサポートしたことがありますが、事前じぜんに業務ぎょうむの計画けいかくも立たてられるので、同僚どうりょうが休やすんだときも負担ふたんが増ましたと感かんじるよりも、しっかり休やすんでほしいという思おもいが大おおきかったです」と話はなしています。

この会社かいしゃでは、男性だんせいの育休いくきゅうを促うながすため、子こどもが生うまれた場合ばあい、上司じょうしから部下ぶかに直接ちょくせつ、育休いくきゅう取得しゅとくを呼よびかける取り組とりくみも行おこなっています。

また、育休いくきゅうを取得しゅとくした男性だんせい社員しゃいんの事例じれいを社内しゃないのイントラネットに掲載けいさいするなどして、取得しゅとくしやすい雰囲気ふんいきづくりに努つとめているということで、5日間にちかんの育休いくきゅうの男性だんせいの取得しゅとく率りつは、2018年度ねんど以降いこう、3年ねん連続れんぞくで90％を超こえています。

ローソン「会社かいしゃとして当たり前あたりまえの文化ぶんかになる」

ローソン人事じんじ企画きかく部ぶの田村たむら朋子ともこさんは「育児いくじと仕事しごとを両立りょうりつしながら長ながく働はたらいてもらえるようこの制度せいどをつくった。男性だんせいの育休いくきゅう取得しゅとくが会社かいしゃとして当たり前あたりまえの文化ぶんかになってきたので、今後こんごは長期ちょうきの育児いくじ休業きゅうぎょうを取得しゅとくするための情報じょうほう提供ていきょうや制度せいどを周知しゅうちして、環境かんきょう整備せいびをさらに進すすめていきたい」と話はなしています。

三菱みつびし電機でんき杉山すぎやま社長しゃちょう「取得しゅとく率りつが上あがるように努力どりょくしたい」

三菱みつびし電機でんきの杉山すぎやま武史たけし社長しゃちょうは3日にちの会見かいけんで「男性だんせいの育休いくきゅうは出産しゅっさんに伴ともなう休暇きゅうかの取得しゅとくを含ふくめてかなり増ふえてきている。『この人ひとでなければできない』という仕事しごとのやり方やりかたをしていては育休いくきゅうの取得しゅとくはできないので、事前じぜんに職場しょくばで分担ぶんたんを決きめるなど休やすみをとりやすい環境かんきょうを作つくり、取得しゅとく率りつが上あがるように努力どりょくしたい」と述のべました。