中国の
水際対策、
日本の
対策との
違いは
どうなっているのか。
日本では空港を出たあとの手配はすべて自分で行うことになっていますが、中国では空港からの移動の車もホテルも、すべて当局が指定したものを利用しなければなりません。
また、中国では、当局の目が行き届く施設にとどめられるので、個人の自由は厳しく制約されます。
中国では隔離中の感染対策が地元政府に任されていて、問題が生じたら中央から責任を追及されるため、当局の必死さが伝わってきたということです。
この1か月 自国内の感染確認は70人余り
中国の
保健当局の
発表では、
今月1
日までの1
か月間に
新型コロナウイルスの
感染が
確認された
人は、
海外から
入国した
人を
除くと70
人余りとなっています。
対策の大きな柱となっているのが、ワクチンの大規模接種と、感染した人が確認された時の徹底した周囲のPCR検査です。
このうち、ワクチンについては
中国で
製造された4
種類が
承認されている
ほか、3
種類のワクチンの
緊急使用が
認められていて、
各地で
大規模な
接種が
進められています。
中国政府は、今月1日までの接種回数が延べ6億8000万回以上にのぼったとしています。
感染確認の地域 移動制限と全員へのPCR検査
また、
市中感染が
確認された
場合、
その地域の
住民の
移動を
制限し、
全員にPCR
検査をする
など、
感染者の
把握を
徹底し、
広がりを
抑え込んでいます。
先月、
内陸部の
安徽省で
合わせて10
人の
感染が
確認された
時には100
万人以上の
住民に
それぞれ3
回、PCR
検査が
行われました。
ことし1月には、北京市内のオフィスビルが突然当局によって閉鎖され、敷地内の広場が臨時のPCR検査の会場となり、入居している企業の従業員などおよそ6000人が検査を受けることになりました。
理由は、感染が確認された人、1人がビルに出入りしていたためで、PCR検査の結果がわかるまで全員がオフィスで一夜を明かしました。
ビルに入居している日系企業の駐在員は「突然のことで何が起こっているのかわからなかった。このまま隔離されるのではないかという不安があった」と話していました。
地区の封鎖も
一方で、こうした
対策にもかかわらず、
南部の
広東省広州では
先月下旬から
変異ウイルスによるものとみられる
感染が
広がり、
今月1
日までに41
人の
感染が
確認されました。
このため
一部の
地区が
封鎖され、
住民が
地区の
外に
出られなくなっている
ほか、
鉄道や
飛行機などで
市外に
移動する
際は3
日以内に
受けたPCR
検査の
陰性証明の
提出が
求められるなど
警戒が
強められています。
導入進む「健康コード」
感染を
封じ込めるため、
個人の
行動も
徹底して
監視します。
空港や観光地、ショッピングセンターや飲食店などに入る際に提示を求められるのが、スマートフォンを活用した「健康コード」という仕組みです。
新型コロナウイルスの
感染リスクがないことを
証明するもので、
各地で
導入されています。
このうち、首都 北京で運用されている健康コードは、SNSのアカウントやスマホの決済アプリと連携させ、名前と顔写真のほか、IDカードやパスポート番号を登録すると、通信記録などをもとに当局が行動を把握します。
そして新型コロナウイルスの
感染リスクが
高い場所に
行ったか
どうかによってアプリの
画面が「
赤」、「
黄」、「
緑」の3
段階に
変わり、
異常がないとされる「
緑」でなければ、
店などに
入ることができません。
また、健康コードには、PCR検査の結果やワクチンの接種履歴も登録されます。
感染拡大前に戻り 大勢の客でにぎわう飲食店
こうした
徹底的な
感染抑え込み
対策の
効果もあって、
中国では、
先月のメーデーの5
連休に
延べ2
億3000
人が
国内を
旅行し、
中国政府は、
感染拡大前のおととしの
水準まで
回復したとしています。
5連休の期間中、北京駅は大きな荷物を持って地方に向かう人でごった返し、世界遺産の故宮には大勢の観光客が訪れていました。
また、
北京では、ことし1
月下旬から
海外から
入国した
人を
除いて
およそ4
か月間、
感染者が
確認されておらず、
飲食店は
多くの
人でにぎわっています。
北京に
住む女性は「
みんなワクチンを
接種しているので
何の
心配もありません。
今、
世界で
中国が
いちばん安全だと
思います」と
話していました。
また、若い男性は、市中感染が確認されるたびに地域を挙げて大規模なPCR検査が行われることについて「コストがかかり、生活も不便になるが、今はそれ以外に有効な手だてがない」と話していました。
活発化する経済活動
経済活動も
活発化しています。
26年前に中国に進出し、自動車などの軸受けに使われるベアリングという部品の研究開発拠点となっている日本の企業です。
250
人余りいる
従業員のうち、
感染者はゼロです。
職場単位で、ワクチン接種が進み、接種率はすでに80%に上ります。
この企業の
責任者は「
感染防止対策を
継続して
徹底した
結果、すでにコロナ
前の
生活に
戻りつつ
あるという
風に
感じている」と
話しています。
会社では、早くもポストコロナを見据え、中国市場で急速に進む自動車のEV化に向けた研究開発を進めているといいます。
人口14億 ワクチン接種率の向上がカギ
欧米や
日本よりも
感染拡大を
抑えられているとして、
自信を
深めているように
感じる中国。
今後は、14億もの人口を抱える国でいかにワクチンの接種率を上げていけるかがカギとなります。
一方で、感染拡大の初動対応の遅れに対する不満の声が封じ込められている状況やウイルスの起源の調査などをめぐっては、透明性ある説明が国際社会から求められています。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
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N2
Source: NHK
374
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“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
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