先月下旬に行われたアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談では、2人が激しい口論を繰り広げ、ウクライナの鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名が見送られたほか、トランプ政権はウクライナへの軍事支援を一時停止しています。
こうした中、両国は高官による協議を今週サウジアラビアで行うと発表していましたが、ゼレンスキー大統領は8日に、協議は11日に行われイエルマク大統領府長官、シビハ外相、ウメロフ国防相らが参加するとSNSで明らかにしました。
一方、アメリカ側は詳しい日程を明らかにしていませんが、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するウォルツ大統領補佐官は、みずからとルビオ国務長官が参加すると説明しています。
ゼレンスキー大統領は「われわれは建設的な対話に全力で取り組んでいる。ウクライナはこの戦争が始まった瞬間から平和を模索してきた。現実的な提案がテーブルの上にある」として、早期の戦闘の終結を求めるアメリカとの協議の進展に期待を示しました。
ウクライナ外務省は、サウジアラビアでの協議が鉱物資源の権益をめぐる合意の場となる可能性もあるという見方を示しています。