献血に生きる~日本国内で最も希少な血液型を持つある男性の物語~
日本では、RhマイナスO型の血液を持つ人は人口の約0.15%しかおらず、その希少性たるや計り知れない。
一万数千人に一人という確率である。
そうした希少な血液型を持つモリーさんは、学生時代に自身の血液型を知り、それ以降献血を生涯の使命とすることを選んだ。
高校生のとき、学校に献血バスが来た。
医療スタッフから「あなたのような血液型の人は日本にはごくわずかしかいません」と言われたとき、それまでは自分の血液型などさほど気にしたこともなかったが、そのとき初めて自分にできることがあるのだと実感した。
そして、それからの彼の人生は献血に捧げられる。
40年以上が過ぎ、今や60代となった彼は、年に4回、およそ3か月に一度のペースで献血を続けている。
最近受け取った表彰状は、今までの活動に対する労いであり、その献身と自己を仕える使命感を讃えるものである。
しかし、そうした功績が評価されることなど、彼にとってはさほど大切なことでもなく、彼を最も動かしたのは、二十歳のときに出会ったある家族の手紙だった。
そこには、医療を通じて与えられる最後の希望と、家族が共有できる最後の時間、そしてそれにまつわる感謝が綴られている。
「どうか健康を維持し、これからも献血を続けてください」。
その言葉には、淡々とした中にも、見知らぬ人同士が直に繋がりあうという、人生の意味が込められている。
献血という行為に正面から向き合い、自分にしかできないことを続けたい。
したいことをするためには、できるうちにやるべきだ。
そう思い続けているからこそ、足元をすくわれることもなく、これからも献血を続けていくと、彼はそう考えているに違いない。
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