Japanese News: 米バイデン政権 “ウクライナに7億ドルの追加の軍事支援”

米べいバイデン政権せいけん “ウクライナに7億おくドルの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえん”

Jun 1, 2022 12:06

Furigana

ロシア軍ぐんは、ウクライナ東部とうぶルハンシク州しゅうでウクライナ側がわの最後さいごの拠点きょてんとされるセベロドネツクへの攻勢こうせいを強つよめています。

こうした中なか、アメリカのバイデン政権せいけんはウクライナに対にたいして、より精密せいみつな攻撃こうげきが可能かのうだとされる「高こう機動きどうロケット砲ほうシステム」を含ふくむ7億おくドル、日本にっぽん円えんでおよそ900億おく円えんの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを行おこなうと発表はっぴょうしました。

ウクライナ東部とうぶ2州しゅうの掌握しょうあくをねらうロシア軍ぐんは、ルハンシク州しゅうでウクライナ側がわの最後さいごの拠点きょてんとされるセベロドネツクへの攻勢こうせいを強つよめています。

ルハンシク州しゅうのガイダイ知事ちじは5月つき31日にち、「ロシア軍ぐんがセベロドネツクの化学かがく工場こうじょうにある硝酸しょうさんの貯蔵ちょぞうタンクを攻撃こうげきした」とSNSに投稿とうこうし、住民じゅうみんに対にたいして有毒ゆうどくなガスが出でているとして避難ひなん場所ばしょから出でてこないよう呼よびかけています。

この攻撃こうげきによるけが人けがにんなどの情報じょうほうは明あきらかになっていませんが、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは31日にち、新あらたに動画どうがを公開こうかいし「セベロドネツクには大だい規模きぼな化学かがく工場こうじょうがあり、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきは狂気きょうきの沙汰さただ」と述のべ、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきを非難ひなんしました。

セベロドネツクのストリュク市長しちょうは31日にち、NHKのオンラインインタビューに応おうじ「敵てきの砲撃ほうげきは住宅じゅうたくや公共こうきょう施設しせつなど避難ひなんに使つかえるすべての場所ばしょを標的ひょうてきにしている。市街しがい地ちの真ん中まんなかで戦闘せんとうが行おこなわれているため、住民じゅうみんを移動いどうさせることも不可能ふかのうだ」と述のべ、街まちの防衛ぼうえいのためにはロシア側がわの砲撃ほうげきの拠点きょてんを攻撃こうげきする長距離ちょうきょり砲ほうなどが必要ひつようだと訴うったえました。

こうした中なか、アメリカのバイデン政権せいけんの高官こうかんは31日にち、ウクライナに対にたいして7億おくドル、日本にっぽん円えんでおよそ900億おく円えんの追加ついかの軍事ぐんじ支援しえんを行おこなうと発表はっぴょうしました。

この中なかには、対たい戦車せんしゃミサイル「ジャベリン」やヘリコプターなどに加くわえて、これまで供与きょうよしてこなかった「高こう機動きどうロケット砲ほうシステム」と呼よばれる兵器へいきが含ふくまれ、より精密せいみつな攻撃こうげきが可能かのうになるとされています。

ただ、今回こんかい、供与きょうよする弾薬だんやくの射程しゃていはおよそ80キロで、政権せいけん高官こうかんは「ロシア国内こくないの標的ひょうてきに向むけた攻撃こうげきには使つかわないとの約束やくそくをウクライナ側がわから取り付とりつけている」としています。

これについてバイデン大統領だいとうりょうは31日にち、有力ゆうりょく紙しニューヨーク・タイムズに寄稿きこうし、「さらなる侵攻しんこうを抑止よくしし、みずからを防衛ぼうえいできる民主みんしゅ的てきかつ独立どくりつしたウクライナにしたい」としたうえで、「われわれはウクライナが国境こっきょうを越こえて攻撃こうげきすることを後押あとおしするわけではないし、可能かのうにすることもない」としてロシアを過度かどに刺激しげきする意図いとはないとしています。