岩屋いわやむすめ

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Jan 9, 2025 16:01 50
Furigana
日本报纸

あるむら若者わかものが、まち途中とちゅう大槌川おおつちがわはしうえで、一人ひとりばあさまからめられました。ばあさまが「病気びょうきむすめためまちくすりってきてほしい」というので、若者わかものわれたとおにしてあげました。

くすりったばあさまは「是非ぜひいえってください」というので、若者わかものちょっと興味きょうみがわいてばあさまのあとをついてくことにしました。すると神社じんじゃ境内けいだいあるおおきないわなかばあさまのいえで、そこにはうつくしいむすめ布団ふとんていました。

むすめがってくすりれいい、若者わかものいろいろともてなしてくれました。やがて若者わかものは、むすめうつくしさにかれ、毎晩娘まいばんむすめ岩屋いわやかよようになりました。

ある若者わかものいつものように岩屋いわやと、むすめいていました。ばあさまは「じつわたしたちはキツネです、もう二度にどてはいけません」とけました。若者わかもの衝撃しょうげき事実じじつ茫然ぼうぜんとして、岩屋いわやました。

しばらくあいだぼんやりあるいていた若者わかものはハッとあしめ、むすめがキツネであろうとはなれることはできない、とかんがなおし、もとみち一目散いちもくさんにかけて岩屋いわやもどりました。しかし不思議ふしぎなことに、あったはずの岩屋いわやぐち見当みあたらず、ただおおきないわがあるだけでした。それっきり若者わかものむすめことはなく、神社じんじゃちかでキツネをこともありませんでした。

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