日本新闻: 里山の鳥が急減スズメなど16種が絶滅危惧種に環境省など調査

里山さとやまの鳥とりが急減きゅうげんスズメなど16種しゅが絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅに環境省かんきょうしょうなど調査ちょうさ

Oct 6, 2024 05:10

Furigana

全国ぜんこくの里山さとやまなどに生息せいそくする鳥類ちょうるいのうち、スズメなど16種しゅの個体こたい数すうが絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅの基準きじゅんに相当そうとうするペースで急速きゅうそくに減少げんしょうしていることが環境省かんきょうしょうと日本にっぽん自然しぜん保護ほご協会きょうかいの調査ちょうさで分わかりました。

環境省かんきょうしょうは2003年度ねんどから住民じゅうみんや研究けんきゅう者しゃと協力きょうりょくして、全国ぜんこくおよそ1000か所かしょで生態せいたい系けいの変化へんかを調査ちょうさしています。

このうち里山さとやまやその周辺しゅうへんの生態せいたい系けいについて2022年度ねんどまでのデータを分析ぶんせきしたところ、106種しゅの鳥類ちょうるいのうち16種しゅの個体こたい数すうが環境省かんきょうしょうのレッドリストで絶滅ぜつめつ危惧きぐ種しゅの基準きじゅんに相当そうとうする年とし3.5％以上いじょうのペースで減少げんしょうしていることが分わかったということです。

具体ぐたい的てきには、スズメが1年ねんあたり3.6％減少げんしょうしていたほか、セグロセキレイが8.6％減へっていたということです。

またチョウについても分析ぶんせきしたところ103種しゅのうち34種しゅが年とし3.5％以上いじょうのペースで減へっていて、国くにちょうのオオムラサキは1年ねんあたり10.4％、イチモンジセセリは6.9％減少げんしょうしていたということです。

環境省かんきょうしょうによりますと、温暖おんだん化かによって生息せいそくに適てきした地域ちいきが減少げんしょうしたり、里山さとやまやその周辺しゅうへんの管理かんりが行おこなわれず環境かんきょうが変化へんかしたりしたことが影響えいきょうしているとみられるということです。

環境省かんきょうしょうは「全国ぜんこくの里山さとやま周辺しゅうへんでは多様たような生物せいぶつの損失そんしつが深刻しんこくな状況じょうきょうになっている可能かのう性せいがある。今回こんかいの結果けっかを、調査ちょうさ体制たいせいの維持いじや強化きょうか、各地かくちの保全ほぜん対策たいさくにつなげていきたい」としています。