日本新闻: 衆議院解散これで引退となる議員たち政治家人生を振り返る

衆議院しゅうぎいんは、9日にちに開ひらかれた本ほん会議かいぎで解散かいさんされました。10月つき27日にち投開票とうかいひょうの衆議院しゅうぎいん選挙せんきょに向むけて事実じじつ上じょうの選挙せんきょ戦せんに入はいりました。

与野党よやとうあわせて20人にん余あまりが、次つぎの選挙せんきょには立候補りっこうほせず、今期こんき限かぎりで引退いんたいします。

これで引退いんたいとなる議員ぎいんたちが、みずからの政治せいじ家かとしての活動かつどうを振り返ふりかえりました。

塩谷しおや立りつ氏し「若わかい人ひとにバトンタッチする判断はんだんした」

衆議院しゅうぎいん比例ひれい代表だいひょう東海とうかいブロック選出せんしゅつで10回かいの当選とうせんを重かさね、文部もんぶ科学かがく大臣だいじんのほか自民党じみんとう旧きゅう安倍あべ派はの座長ざちょうなどを務つとめた塩谷しおや立りつ氏しは、NHKの取材しゅざいに対にたいし、「若わかい人ひとにバトンタッチする判断はんだんをした。政治せいじとカネの問題もんだいで、相当そうとう厳きびしい状況じょうきょうがずっと続つづいたが、これは明あきらかに党とうの対応たいおうの失敗しっぱいだった。本質ほんしつ的てきな議論ぎろんがなされず、真相しんそう解明かいめいもされず、いまだにいろいろな面めんで追及ついきゅうされる残念ざんねんな状況じょうきょうだ」と述のべました。

その上うえで、「今いまの問題もんだいだけでなく、将来しょうらいのことを考かんがえてきた。科学かがく技術ぎじゅつなど日本にっぽんの得意とくい分野ぶんやを磨みがき進すすめていけるようなこれからの若わかい人ひとたちに期待きたいしたい」と述のべました。

菅かん直人なおと氏し「原発げんぱつ事故じこ翌日よくじつ現場げんばに行いったこと間違まちがっていなかった」

衆議院しゅうぎいん東京とうきょう18区く選出せんしゅつで14回かいの当選とうせんを重かさねた立憲りっけん民主みんしゅ党とうの菅かん直人なおと・元もと総理そうり大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんで、政権せいけん運営うんえいなどで印象いんしょうに残のこっていることについて「東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこで、翌日よくじつ、現場げんばに行いったことだ。多少たしょう評価ひょうかが分わかれるが、事態じたいを把握はあくする意味いみでは間違まちがっていなかったと思おもう。当時とうじの責任せきにん者しゃとして全力ぜんりょくを尽つくした。薬害やくがいエイズ問題もんだいでも重要じゅうような仕事しごとができた」と振り返ふりかえりました。

そして、今後こんごの政治せいじについて「私わたしは『最小さいしょう不幸ふこう社会しゃかい』という言葉ことばを使つかってきたが、不幸ふこうを強制きょうせい力りょくでいかに少すくなくするかが政治せいじのいちばん大おおきな役割やくわりだ。現役げんえきの後輩こうはいに頑張がんばってもらい、もう1度ど政権せいけん交代こうたいをしてもらいたい」と述のべました。

中川なかがわ正ただし春はる氏し「未来みらいの国くにのかたちを語かたりいまを語かたるのが野党やとう」

衆議院しゅうぎいん比例ひれい代表だいひょう東海とうかいブロック選出せんしゅつで9回かいの当選とうせんを重かさね民主党みんしゅとう政権せいけんで文部もんぶ科学かがく大臣だいじんなどを務つとめた立憲りっけん民主みんしゅ党とうの中川なかがわ正ただし春はる氏しはNHKの取材しゅざいに対にたいし、みずからの実績じっせきについて「議員ぎいん立法りっぽうで『日本語にほんご教育きょういく推進すいしん法ほう』をつくることができたことだ。それに基もとづいて文部もんぶ科学かがく省しょうが教育きょういくの質しつの保証ほしょうをした上うえで外国がいこく人じんが日本語にほんごを習得しゅうとくできる仕組しくみもできた」と述のべました。

また、野党やとうのあり方ありかたについて「未来みらいの国くにのかたちを語かたり、それを前提ぜんていにいまを語かたるのが野党やとうだ。よい時ときも悪わるい時ときもあるが、1つの党とうでずっとやりながら将来しょうらいの姿すがたを議論ぎろんしていくことが大事だいじだ」と指摘してきしました。

北側きたがわ一雄かずお氏し「初はつ当選とうせんから34年ねん存分ぞんぶん仕事しごとし思い残おもいのこすところない」

衆議院しゅうぎいん大阪おおさか16区く選出せんしゅつで10回かいの当選とうせんを重かさね、国土こくど交通こうつう大臣だいじんなどを歴任れきにんした公明党こうめいとうの北側きたがわ一雄かずお氏しは、NHKの取材しゅざいに対にたいし、「初はつ当選とうせんから34年ねん以上いじょう、思う存分おもうぞんぶん仕事しごとをして、思い残おもいのこすところはない。大おおきな課題かだいにぶつかって悩なやみ苦くるしんだこともいっぱいあったが、課題かだいの解決かいけつに奮闘ふんとうしたことは、政治せいじ家かとして非常ひじょうにやりがいがあった」と述のべました。

また、安全あんぜん保障ほしょう関連かんれん法ほうの整備せいびに与党よとうの中心ちゅうしんメンバーとして力ちからを尽つくした経緯けいいを振り返ふりかえり、「今いまの安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうを考かんがえても法律ほうりつができていてよかった。軍事ぐんじ力りょくは強化きょうかしなければいけないが、一方いっぽうで歯止はどめをきちんと作つくり、国民こくみんの理解りかいを得えることが大事だいじだ。その意味いみで公明党こうめいとうが果はたしてきた役割やくわりは大おおきく、これからもそうだと思おもう」と述のべました。

穀田こくた恵二けいじ氏し「未来みらい平和へいわに希望きぼう持もてる社会しゃかいにすること政治せいじの役割やくわり」

衆議院しゅうぎいん比例ひれい代表だいひょう近畿きんきブロック選出せんしゅつで10回かいの当選とうせんを重かさね、長年ながねんにわたって国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうを務つとめた共産きょうさん党とうの穀田こくた恵二けいじ氏しはNHKの取材しゅざいに対にたいし、「1995年ねんの阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいの直後ちょくごに予算よさん委員いいん会かいの集中しゅうちゅう審議しんぎがあり、そこで初はじめて被災ひさい者しゃの生活せいかつ再建さいけんや支援しえんについて提起ていきしたことは特とくに印象いんしょうに残のこっている」と述のべました。

また、今後こんごの政治せいじについて「国民こくみんが未来みらいや平和へいわに希望きぼうを持もてる社会しゃかいにすることが政治せいじの役割やくわりだ。憲法けんぽうには、『政府せいふの行為こういによって再ふたたび戦争せんそうの惨禍さんかが起おこることのないようにすることを決意けついし』と書かいてあるわけで、そのことをしっかり肝きもに銘めいじてやってほしい」と強調きょうちょうしました。