台風たいふう7号ごう 18日にちの被災ひさい地ち 災害さいがい復旧ふっきゅうに向むけた動うごきも

被災ひさい地ちの18日にちの動うごきをまとめました。

鳥取とっとり 三朝みささ町まち 被害ひがいがあった温泉おんせん旅館りょかんで後のち片かたづけ

鳥取とっとり県けん三朝みささ町まちの三朝みささ温泉おんせんの旅館りょかんでは、台風たいふう7号ごうの大雨おおあめで川かわが増水ぞうすいした影響えいきょうで、川かわ沿ぞいにある露天ろてん風呂ふろに土砂どしゃが流れ込ながれこむ被害ひがいが出でて後ご片かたづけの作業さぎょうに追おわれています。

三朝みささ町まちの三朝みささ温泉おんせんにある旅館りょかん「大橋おおはし」では、台風たいふう7号ごうの大雨おおあめで三さん徳川とくがわが増水ぞうすいした影響えいきょうで、川かわ沿ぞいにある露天ろてん風呂ふろに土砂どしゃが流れ込ながれこみ、板いたでできた壁かべが壊こわされるなどの被害ひがいが出でました。旅館りょかんは、17日にちから19日にちにかけて3日間にちかん、営業えいぎょうを休止きゅうしして後ご片かたづけの作業さぎょうに追おわれています。

暑あつさが続つづく中なか、旅館りょかんの従業じゅうぎょう員いんおよそ10人にんが露天ろてん風呂ふろに流れ込ながれこんだ土砂どしゃや木きをスコップを使つかって取り除とりのぞいていました。この旅館りょかんでは、台風たいふう7号ごうの接近せっきんに伴ともなうキャンセルに加くわえ、3日間にちかんの休業きゅうぎょうで25件けん以上いじょうの予約よやくを断ことわり、売り上うりあげで200万まん円えん以上いじょうの影響えいきょうが出でているということです。

旅館りょかんは20日にちから営業えいぎょうを再開さいかいする予定よていだということですが、露天ろてん風呂ふろの復旧ふっきゅうのめどは立たっておらず、当面とうめんは旅館りょかんの別べつの風呂ふろを利用りようしてもらうことにしています。

旅館りょかん「大橋おおはし」の大橋おおはし一枝かずえ社長しゃちょうは「2年ねん前まえに大雨おおあめが降ふったときも少すこし土砂どしゃが入り込はいりこみましたが、物ものが壊こわれたりするのは初はじめてでした。台風たいふうの翌朝よくあさ、様子ようすを見みたときは、ことばが出でなくて涙なみだが出でました。温泉おんせんを目当めあてに訪おとずれる人ひとも多おおいので、少すこしでも早はやく復旧ふっきゅうできるようにしたいです」と話はなしていました。

鳥取とっとり市し佐治さじ町まち 断水だんすいに加くわえ一いち時じ停電ていでんの発生はっせいも

鳥取とっとり市し佐治さじ町まちでは、3つの地区ちく167戸こで18日にちも断水だんすいが続つづいているほか、午前ごぜん中ちゅうには、一時いちじ、停電ていでんも発生はっせいしました。

中国ちゅうごく電力でんりょくによりますと、18日にち、送電そうでん設備せつびにトラブルがあり、午前ごぜん10時半じはんごろからおよそ50分間ふんかん、佐治さじ町内ちょうないのおよそ1140戸こが停電ていでんしました。

このうち、断水だんすいが続つづく高山たかやま地区ちくで家族かぞく3人にんで暮くらす上田うえだ久美子くみこさん（87）の自宅じたくでは、一時いちじ、停電ていでんで部屋へやの明あかりやテレビをつけることができなくなりました。

上田うえださんは「山の上やまのうえで住すんでいると不自由ふじゆうなことはいっぱい起おきるので大おおきな悩なやみはないですが、水みずと電気でんきが使つかえないのが一番いちばん困こまります」と話はなしていました。

鳥取とっとり市し佐治さじ町まち 国交こっこう省しょうの緊急きんきゅう災害さいがい対策たいさく派遣はけん隊たいが被害ひがい状況じょうきょうを調査ちょうさ

記録きろく的てきな大雨おおあめによる道路どうろや河川かせんへの被害ひがいの状況じょうきょうを把握はあくしようと、国土こくど交通こうつう省しょうの緊急きんきゅう災害さいがい対策たいさく派遣はけん隊たい＝TECーFORCEが大おおきな被害ひがいの出でた鳥取とっとり市し佐治さじ町まちで調査ちょうさを行おこないました。

国土こくど交通こうつう省しょう中国ちゅうごく地方ちほう整備せいび局きょくは、TECーFORCEを16日にちから鳥取とっとり市しに派遣はけんして、被害ひがいの調査ちょうさにあたっています。

18日にちは隊員たいいん2人にんが、車くるまの前後ぜんごと左側ひだりがわ面めんの3つの方向ほうこうにカメラを設置せっちした車くるまを運転うんてんし、鳥取とっとり市し佐治さじ町まちの佐治さじ川がわに崩落ほうらくした国道こくどうや市道しどうをふさぐように倒たおれている大型おおがたのアンテナの様子ようすなどを映像えいぞうに収おさめていました。

また、佐治さじ川がわにかかる橋はしが一部いちぶ崩落ほうらくしている場所ばしょでは、隊員たいいんたちは車くるまを降おりて、手てに持もったカメラで橋脚きょうきゃくに絡からまっている流木りゅうぼくの様子ようすなどを撮影さつえいしていました。

TECーFORCEは8月つき24日にちにかけて調査ちょうさを行おこなう予定よていで、調査ちょうさの結果けっかは鳥取とっとり市しと共有きょうゆうされ、今後こんごの復旧ふっきゅう工事こうじに役立やくだてられるということです。

TECーFORCEの服部はっとり浩ひろし弥わたる班長はんちょうは「被害ひがいが予想よそう以上いじょうに大おおきく、橋はしの崩くずれ方かたを見みても水みずの勢いきおいが強つよかったことが分わかります。被害ひがいの把握はあくを進すすめて少すこしでも早はやい復旧ふっきゅうにつなげたい」と話はなしていました。

兵庫ひょうご 香美かがみ町まち 災害さいがいボランティアの活動かつどう始はじまる

住宅じゅうたくなどの浸水しんすい被害ひがいが出でた兵庫ひょうご県けん香美かがみ町まちでは、復旧ふっきゅう作業さぎょうの支援しえんにあたる災害さいがいボランティアの活動かつどうが18日にちから始はじまりました。

香美かがみ町まち香住かすみ区くでは、台風たいふう7号ごうによる大雨おおあめの影響えいきょうで矢田やた川がわなどから水みずがあふれ、30棟むねを超こえる住宅じゅうたくが床上ゆかうえや床下ゆかしたの浸水しんすい被害ひがいを受うけました。

町まちの社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいは18日にちから災害さいがいボランティアの受け入うけいれを始はじめ、町内ちょうないや近ちかくの地域ちいきからおよそ20人にんが集あつまりました。

熱中ねっちゅう症しょう対策たいさくとして休憩きゅうけいや水分すいぶんを十分じゅうぶんとりながら作業さぎょうするよう説明せつめいを受うけたあと、被害ひがいが大おおきかった間室まむろ地区ちくに向むかいました。そして、お年寄としよりの住宅じゅうたくなどで水みずにつかった畳たたみを運び出はこびだしたり、泥どろで汚よごれた床板とこいたを掃除そうじしたりしていました。

高齢こうれいの母親ははおやと2人にんで住すむ60代だいの男性だんせいは、「片かたづけをできるのが自分じぶんしかいないので、大変たいへん助たすかります」と話はなしていました。

ボランティアに参加さんかした60代だいの女性じょせいは、「被害ひがいがこんなに大おおきいとは思おもっていませんでした。少すこしでも役やくに立たてればと思おもいます」と話はなしていました。

社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいは、19日にちまで但馬たじま地域ちいきに住すむ人ひとなどを対象たいしょうにボランティアを募集ぼしゅうし、20日にちまで活動かつどうしてもらうことにしています。町まちの社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かいの門野もんの貴裕たかひろさんは、「ボランティアが入はいって作業さぎょうがはかどっています。困こまっていることがあれば遠慮えんりょなく声こえをかけてほしい」と話はなしていました。