日本新闻: 北朝鮮“ミサイル”レーダーから消失の情報一部黄海に落下か

北朝鮮きたちょうせん“ミサイル”レーダーから消失しょうしつの情報じょうほう一部いちぶ黄海こうかいに落下らっかか

May 31, 2023 08:05

Furigana

政府せいふは31日にち朝あさ、Jアラート＝全国ぜんこく瞬時しゅんじ警報けいほうシステムを通をつうじて北朝鮮きたちょうせんからミサイルが発射はっしゃされたとみられると伝つたえました。その後そのご、ミサイルは日本にっぽんに飛来ひらいしないとみられるとして避難ひなんの呼よびかけを解除かいじょしました。複数ふくすうの関係かんけい者しゃによりますと、飛行ひこう中ちゅうにレーダーから消きえたという情報じょうほうがあり、防衛ぼうえい省しょうが詳くわしい状況じょうきょうの確認かくにんを進すすめています。

政府せいふは、31日にち午前ごぜん6時半じはんにJアラート＝全国ぜんこく瞬時しゅんじ警報けいほうシステムで、沖縄おきなわ県けんを対象たいしょうに情報じょうほうを発信はっしんし、「北朝鮮きたちょうせんからミサイルが発射はっしゃされたものとみられます。建物たてものの中なかや地下ちかに避難ひなんして下ください」と伝つたえました。

午前ごぜん6時じ39分ふんにはエムネット＝緊急きんきゅう情報じょうほうネットワークシステムで「午前ごぜん6時じ28分ふんごろ、北朝鮮きたちょうせんからミサイルが沖縄おきなわ県けんの方向ほうこうに発射はっしゃされたものとみられます」と伝つたえました。

その後そのご、午前ごぜん7時じ4分ふんにJアラートで新あらたに情報じょうほうを発信はっしんし、「先さきほどのミサイルは我が国わがくにには飛来ひらいしないものとみられます。避難ひなんの呼よびかけを解除かいじょします」と伝つたえました。

防衛ぼうえい省しょうなどによりますと、これまでのところ被害ひがいの情報じょうほうは入はいっていないということです。

複数ふくすうの関係かんけい者しゃによりますと、北朝鮮きたちょうせんから発射はっしゃされた弾道だんどうミサイルの可能かのう性せいがあるものは、飛行ひこう中ちゅうにレーダーから消きえたという情報じょうほうがあるということです。

また、一部いちぶは朝鮮ちょうせん半島はんとうの西側にしがわの黄海こうかいに落下らっかしたという情報じょうほうがあり、日本にっぽんの上空じょうくうの通過つうかは確認かくにんされていないということです。

北朝鮮きたちょうせんは31日にちから来月らいげつ11日にちまでの間まに「人工じんこう衛星えいせい」を打ち上うちあげると日本にっぽんに通報つうほうしていて、予定よていどおりに飛行ひこうした場合ばあいはおよそ10分ふん後ごに沖縄おきなわ県けんの上空じょうくうを通過つうかする可能かのう性せいがあるとみられていました。

防衛ぼうえい省しょうがレーダーの情報じょうほうを分析ぶんせきするなどして、詳くわしい状況じょうきょうの確認かくにんを進すすめています。

韓国かんこく通信つうしん社しゃ「落下らっか地点ちてんに行いかず」

韓国かんこくの通信つうしん社しゃ、連合れんごうニュースは韓国かんこく軍ぐんの消息筋しょうそくすじの話はなしとして「北きたの宇宙うちゅう発射はっしゃ体たいが予告よこくされた落下らっか地点ちてんに行いかず、レーダーから消失しょうしつした」と伝つたえた上うえで、軍ぐんが正常せいじょうに飛行ひこうしたかどうか、分析ぶんせきを進すすめていると報ほうじました。

発射はっしゃ繰り返くりかえす北朝鮮きたちょうせんこれまでの政府せいふの対応たいおうは

北朝鮮きたちょうせんは去年きょねん1年間ねんかんで弾道だんどうミサイルなどを過去かこ最多さいたとなる37回かい発射はっしゃし、ことしに入はいってからも、これまでに12回かい、発射はっしゃを繰り返くりかえしていました。

北朝鮮きたちょうせんのたび重かさなるミサイルの発射はっしゃに対にたいし、政府せいふはアメリカや韓国かんこくなどの関係かんけい国こくと連携れんけいして対応たいおうしてきました。

去年きょねん10月つき、北朝鮮きたちょうせんが発射はっしゃした弾道だんどうミサイルが日本にっぽんの上空じょうくうを通過つうかした際さいには、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんがアメリカのバイデン大統領だいとうりょうと電話でんわで会談かいだんし、日にち米べい同盟どうめいの抑止よくし力りょくと対処たいしょ力りょく強化きょうかに向むけたいっそうの連携れんけいを確認かくにんしました。

また、去年きょねん11月つき、北朝鮮きたちょうせんのミサイルが日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきに落下らっかした時ときは、APEC＝アジア太平洋たいへいよう経済けいざい協力きょうりょく会議かいぎの首脳しゅのう会議かいぎが行おこなわれていたタイのバンコクで、岸田きしだ総理そうり大臣だいじん、アメリカのハリス副ふく大統領だいとうりょう、韓国かんこくのハン・ドクス首相しゅしょうなど、6か国かこくによる首脳しゅのう級きゅうの緊急きんきゅう会合かいごうが開ひらかれ、発射はっしゃを強つよく非難ひなんしました。

ことしに入はいり日本にっぽんがG7＝主要しゅよう7か国かこくの議長ぎちょう国こくとなってからは、4月つきに長野ながの県けん軽井沢かるいざわ町まちで開ひらかれたG7の外相がいしょう会合かいごうで、北朝鮮きたちょうせんによる前例ぜんれいのない頻度ひんどと方法ほうほうでの弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを強つよく非難ひなんすることで一致いっちしました。

さらに先さきのG7広島ひろしまサミットでも、北朝鮮きたちょうせんの完全かんぜんで検証けんしょう可能かのうかつ不ふ可逆かぎゃく的てきな、核かくなどの放棄ほうきに関与かんよすることなどを盛り込もりこんだ首脳しゅのう宣言せんげんを発表はっぴょうしました。

また、サミットにあわせて岸田きしだ総理そうり大臣だいじん、アメリカのバイデン大統領だいとうりょう、韓国かんこくのユン・ソンニョル大統領だいとうりょうの3人にんで短時間たんじかん、意見いけん交換こうかんを行おこない、北朝鮮きたちょうせんのミサイル発射はっしゃに関にかんするデータの即時そくじ共有きょうゆうなど、安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょくをさらに進すすめていくことで一致いっちしました。

今回こんかい、北朝鮮きたちょうせんから通報つうほうがあった「人工じんこう衛星えいせい」の打ち上うちあげに対にたいし、外務省がいむしょうは弾道だんどうミサイル技術ぎじゅつを使用しようしたいかなる発射はっしゃも禁止きんしをしている国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの決議けつぎに違反いはんするとして、アメリカや韓国かんこくとも連携れんけいし、北朝鮮きたちょうせんに自制じせいを強つよく求もとめてきました。