新型しんがたウイルス 同僚どうりょう医師いしも感染かんせん確認かくにん「院内いんない感染かんせんの可能かのう性せい」和歌山わかやま

和歌山わかやま県けん湯浅ゆあさ町まちの済生会さいせいかい有田ありた病院びょういんでは、これまでに外科げかに勤務きんむする男性だんせい医師いしと、一時いちじ入院にゅういんしていた農家のうかの男性だんせいが新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしていることが確認かくにんされたため、県けんは、肺炎はいえんの症状しょうじょうが出でていた同僚どうりょうの医師いしや受診じゅしん歴れきがある患者かんじゃなどの検査けんさを進すすめていました。

その結果けっか、この病院びょういんに勤務きんむする50代だいの外科げか医いの男性だんせいとその50代だいの妻つま、それにこの病院びょういんに入院にゅういんしている60代だいの男性だんせいの合あわせて３さん人にんの感染かんせんが新あらたに確認かくにんされました。

３さん人にんはいずれも重症じゅうしょうではないということです。このほかの肺炎はいえんの症状しょうじょうがあった患者かんじゃや濃厚のうこう接触せっしょく者しゃなどの検査けんさ結果けっかは陰性いんせいだったということです。

これで和歌山わかやま県けんで感染かんせんが確認かくにんされたのは５ご人にんになりました。

新あらたに感染かんせんが確認かくにんされた入院にゅういん中ちゅうの患者かんじゃは病院びょういん３さん階かいの外科げか病棟びょうとうに入院にゅういんしていたということで、県けんは病院びょういん内ないで感染かんせんが広ひろがった可能かのう性せいがあるとして、感染かんせん経路けいろの解明かいめいを急いそいでいます。

県けんは、ほかに感染かんせんした人ひとがいないか医師いしや看護かんご師しの検査けんさを始はじめたほか、14日にちの時点じてんで158人にんいる入院にゅういん患者かんじゃについては、感染かんせんが確認かくにんされた人ひとと接触せっしょくする機会きかいが多おおかった患者かんじゃを中心ちゅうしんに検査けんさすることにしています。

済生会さいせいかい有田ありた病院びょういんは14日にちから感染かんせん防止ぼうしのため外来がいらいの診察しんさつを停止ていしし、これまでに病院びょういんを利用りようした患者かんじゃや家族かぞくでせきなどの症状しょうじょうがある人ひとは新あらたに設もうけた接触せっしょく者しゃ外来がいらいを受診じゅしんするよう呼よびかけています。

和歌山わかやま県けん 仁じん坂ざか知事ちじ「院内いんない感染かんせんの可能かのう性せいあると認識にんしき」

済生会さいせいかい有田ありた病院びょういんで新あらたに同僚どうりょうの医師いしと外科げか病棟びょうとうに入院にゅういん中ちゅうの患者かんじゃの感染かんせんが確認かくにんされたことについて和歌山わかやま県けんの仁じん坂ざか知事ちじは記者きしゃ会見かいけんで、院内いんない感染かんせんが起おきている可能かのう性せいがあるという認識にんしきを示しめしました。

地元じもとの人ひとたちは…

地元じもとの人ひとたちからは心配しんぱいする声こえや冷静れいせいに受け止うけとめる声こえが聞きかれました。

隣となりの有田ありた川がわ町まちにある最寄り駅もよりえきで、患者かんじゃや見舞みまいに訪おとずれる人ひとたちを毎日まいにち送迎そうげいしていたという70代だいのタクシー運転うんてん手しゅの男性だんせいは「乗客じょうきゃくの８はち割わりが病院びょういんを利用りようする人ひとなので、ほとんどいなくなり非常ひじょうに困こまっています。多おおくの患者かんじゃさんを乗のせているので、もしかしたら自分じぶんも感染かんせんしているのではないかと思おもいとても不安ふあんです」と話はなしていました。

高校生こうこうせいは「地域ちいきのみんなが利用りようする病院びょういんで感染かんせん者しゃが確認かくにんされたということで不安ふあんに思おもいます。発表はっぴょうを受うけてどう対策たいさくするか家族かぞくで話し合はなしあいました。除じょ菌きんシートを持ち歩もちあるいて、マスクは絶対ぜったいに外はずさないようにしています」と話はなしていました。

感染かんせんの確認かくにんが発表はっぴょうされた13日にちに横浜よこはまから帰省きせいしてきたという20代だいの女性じょせいは「本当ほんとうにびっくりしました。これから横浜よこはまに戻もどりますが、家族かぞくを残のこしていくのが心配しんぱいです」と話はなしていました。

一方いっぽう、50代だいの男性だんせいは「地域ちいきのほかの病院びょういんなどにも感染かんせんがひろがっていないかと警戒けいかいしています。不安ふあんではありますが、そればかりでも前まえに進すすめないのでしっかり対策たいさくしていくしかないと思おもっています」と冷静れいせいに受け止うけとめていました。

イベントに影響えいきょうも

周辺しゅうへんの自治体じちたいでは多おおくの人ひとが集あつまるイベントを中止ちゅうしする動うごきも出でています。

湯浅ゆあさ町まちに隣接りんせつする有田ありた市しは毎年まいとし恒例こうれいの「健康けんこうフェア」が16日にちに開ひらかれる予定よていでしたが、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいを受うけて、主催しゅさいする有田ありた市しは中止ちゅうしを決きめました。

イベントでは医師いしによる講演こうえん会かいや骨ほね密度みつどの測定そくていコーナーなどが設もうけられる予定よていでしたが、有田ありた市しは来場らいじょう者しゃの健康けんこうや安全あんぜん面めんを第だい一いちに考かんがえた結果けっか、中止ちゅうしを決きめたということです。

予定よていされていた会場かいじょうの有田ありた市し保健ほけんセンターでは、歯はの健康けんこうチェックで使つかうための薬品やくひんやめん棒めんぼう、それに子こどもたちに配くばるために用意よういされていたポップコーンなどの菓子かしが部屋へやに置おかれたままになっていました。

有田ありた市し保健ほけんセンターの石井いしい理恵りえさんは「去年きょねんの９月くがつごろからイベントの準備じゅんびをしていたので残念ざんねんです。落ち着おちついたら改あらためて開催かいさいを検討けんとうしたいです」と話はなしていました。

このほか湯浅ゆあさ町まちやその周辺しゅうへんの自治体じちたいでも、婚こん活かつイベントやトークショーの中止ちゅうしが決きまるなど影響えいきょうが出でています。