Japanese News: 秋田クマ出没栗の木定点撮影のカメラにほぼ一日中姿写る

秋田あきたクマ出没しゅつぼつ栗くりの木き定点ていてん撮影さつえいのカメラにほぼ一いち日にち中ちゅう姿すがた写うつる

Oct 20, 2023 16:10

Furigana

秋田あきた県内けんないではクマが食べ物たべものを求もとめて市街しがい地ちにまで出没しゅつぼつし、人ひとへの被害ひがいが相次あいついでいますが、NHKが秋田あきた市内しないの栗くりの木きに向むけて設置せっちしたカメラには今月こんげつ16日にち、ほぼ一いち日にち中ちゅう、木きに登のぼったり、栗くりを食たべたりするクマの姿すがたが写うつっていました。秋田あきた県けんは、収穫しゅうかくしない栗くりや柿の木かきのきは伐採ばっさいするなど被害ひがいを防ふせぐ対策たいさくを進すすめるよう呼よびかけています。

NHKは、地元じもとの写真しゃしん家かとともに秋田あきた市内しないの住宅じゅうたくから50メートルほどの場所ばしょにある栗くりの木きに向むけて許可きょかを得えてカメラを設置せっちしたところ、今月こんげつ16日にちの午前ごぜん3時じすぎからクマの姿すがたが写うつり始はじめました。

その後そのご、正午しょうご以降いこうにはクマが頻繁ひんぱんに姿すがたを現あらわすようになり、栗くりをくわえて木きを下おりたり、栗くりを食たべたりする様子ようすが確認かくにんできました。

この日ひの午後ごごはクマが1時間じかん以上いじょう写うつらない時間じかん帯たいはほとんどなく、ほぼ一いち日にち中ちゅう、クマが栗くりの木きや周辺しゅうへんに居残いのこっていました。

また、日付ひづけが変かわった17日にち午前ごぜん0時じ50分ふんごろには、カメラに気付きづいた様子ようすのクマがレンズのすぐ近ちかくでにおいを嗅かぐ姿すがたが大おおきく写うつっています。

秋田あきた県けんはクマによる被害ひがいを防ふせぐため、

▽住宅じゅうたくの近ちかくにある収穫しゅうかくしない栗くりや柿かきなどの木きは伐採ばっさいしておくほか、

▽伐採ばっさいできない場合ばあいでも電気でんき柵しがらみで囲かこうなどの対策たいさくを進すすめるよう呼よびかけています。

クマの生態せいたいに詳くわしい秋田あきた県けん自然しぜん保護ほご課かの近藤こんどう麻実あさみ主任しゅにんは、「クマは餌えさがあると冬眠とうみんせず、餌えさがないと早はやめに冬眠とうみんする傾向けいこうにあるが、眠ねむれないほど空腹くうふくの場合ばあいは冬眠とうみんしないおそれもある。栗くりの実みの時期じきが終おわり、柿かきへと移うつったときに冬眠とうみんするのか、それとも柿かきの実じつに気付きづいて冬眠とうみんしないかが、今後こんごの出没しゅつぼつのターニングポイントになると思おもう」と話はなしていました。