秋田県内ではクマが
食べ物を
求めて
市街地にまで
出没し、
人への
被害が
相次いでいますが、NHKが
秋田市内の
栗の
木に
向けて
設置した
カメラには
今月16
日、ほぼ
一日中、
木に
登ったり、
栗を
食べたりするクマの
姿が
写っていました。
秋田県は、
収穫しない
栗や
柿の木は
伐採する
など被害を
防ぐ対策を
進めるよう
呼びかけています。
NHKは、地元の写真家とともに秋田市内の住宅から50メートルほどの場所にある栗の木に向けて許可を得てカメラを設置したところ、今月16日の午前3時すぎからクマの姿が写り始めました。
その後、正午以降にはクマが頻繁に姿を現すようになり、栗をくわえて木を下りたり、栗を食べたりする様子が確認できました。
この日の午後はクマが1時間以上写らない時間帯はほとんどなく、ほぼ一日中、クマが栗の木や周辺に居残っていました。
また、日付が変わった17日午前0時50分ごろには、カメラに気付いた様子のクマがレンズのすぐ近くでにおいを嗅ぐ姿が大きく写っています。
秋田県はクマによる被害を防ぐため、
▽住宅の近くにある収穫しない栗や柿などの木は伐採しておくほか、
▽伐採できない場合でも電気柵で囲うなどの対策を進めるよう呼びかけています。
クマの生態に詳しい秋田県自然保護課の近藤麻実主任は、「クマは餌があると冬眠せず、餌がないと早めに冬眠する傾向にあるが、眠れないほど空腹の場合は冬眠しないおそれもある。栗の実の時期が終わり、柿へと移ったときに冬眠するのか、それとも柿の実に気付いて冬眠しないかが、今後の出没のターニングポイントになると思う」と話していました。