日本新聞: 海上保安庁奥島長官「無人航空機導入する方向で検討」

海上かいじょう保安庁ほあんちょう奥おき島とう長官ちょうかん「無人むじん航空こうくう機き導入どうにゅうする方向ほうこうで検討けんとう」

Apr 21, 2021 16:04

Furigana

海上かいじょう保安庁ほあんちょうの奥おき島とう高弘たかひろ長官ちょうかんは定例ていれいの記者きしゃ会見かいけんで、海難かいなん事故じこの捜索そうさくや不審ふしん船せんの監視かんしなどに無人むじん航空こうくう機きを導入どうにゅうする方向ほうこうで、具体ぐたい的てきな検討けんとうを進すすめていることを明あきらかにしました。導入どうにゅうが実現じつげんすれば、領海りょうかい警備けいびなどより広ひろい範囲はんいで海洋かいようの監視かんしができることになります。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、無人むじん航空こうくう機きを海難かいなん事故じこの捜索そうさくや不審ふしん船せんの監視かんしなどに活用かつようすることができるか、去年きょねん10月つき、アメリカの防衛ぼうえい企業きぎょうの無人むじんプロペラ機きを使つかった実証じっしょう実験じっけんを行おこない、その結果けっかをまとめました。

それによりますと、遠隔えんかく操縦そうじゅうは海上かいじょう保安庁ほあんちょうのパイロットが訓練くんれんを積つめば的確てきかくに行おこなえることや、ほかの航空こうくう機きが近ちかづくと自動じどう回避かいひ装置そうちが働はたらいて安全あんぜん確保かくほが可能かのうなこと、夜間やかんでも高性能こうせいのうカメラが機能きのうして、リアルタイムに映像えいぞうが送おくられてくることなどが確認かくにんできたということです。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうの奥おき島とう高弘たかひろ長官ちょうかんは、定例ていれいの記者きしゃ会見かいけんで「無人むじん航空こうくう機きは十分じゅうぶんに活用かつようでき、より効果こうか的てき、効率こうりつ的てきに海上かいじょう保安ほあん業務ぎょうむが遂行すいこうできるという結論けつろんに至いたった。引き続ひきつづき、検討けんとうしなければならない事項じこうがあるが、導入どうにゅうを見据みすえて進すすめていく」と述のべました。

導入どうにゅうが実現じつげんすれば、海難かいなん救助きゅうじょや災害さいがい対応たいおう、犯罪はんざいの取り締とりしまり、それに領海りょうかい警備けいびなどより広ひろい範囲はんいで海洋かいようの監視かんしができることになり、海上かいじょう保安庁ほあんちょうでは来年らいねん度ど以降いこうの導入どうにゅうを見据みすえて、運用うんよう方法ほうほうや配備はいび先さきなど具体ぐたい的てきな検討けんとうを急いそぐことにしています。