現場では、
脱線事故が
発生した
午前9
時18
分とほぼ
同じ
時刻に
快速電車が、
速度を
落としながら
現場を
通過しました。
線路沿いの道路では、近所の人などが立ち止まって、黙とうをささげていました。
一方、おととしまでは、電車が現場を通過する際に、警笛を鳴らし、亡くなった人たちへの哀悼の意を表してきましたが、去年に続き警笛を鳴らしませんでした。
これについてJR西日本は、「厳粛に追悼する環境を作るため」としています。
通過した電車の車内では黙とう
通過した
電車の
車内では、
事故現場にさしかかる
前に、「
本日で
福知山線列車事故から16
年を
迎えます。
お亡くなりになられた
お客様のご
冥福を
お祈りするとともに、ご
遺族、けがをされた
方とご
家族に
深くおわび
申し上げます。
この事故を
心に
刻み
安全運行に
努め、
安心してご
利用していただけるよう
全力をあげて
取り組んでまいります」とのアナウンスが
流されました。
そして、電車が現場付近に近づくと速度が落とされた車内では、乗客たちが静かに手を合わせていました。
現場で追悼した遺族の上田弘志さんは…
当時18
歳だった、
次男の
昌毅さんを
亡くした
上田弘志さん(66)は、
現場で
献花して
祈りをささげたあと「JR
西日本の
社長の
慰霊のことばは
今までと
同じで、
きれいなことを
言うが、
それをいかに
実行するかということが
欠けている。
きれいなことばを
並べるのではなく、
しっかりと
行動を
起こしてほしい」と
話していました。
また、昌毅さんの弟の篤史さん(31)は「もう16年たつが、『兄ちゃんが生きてたらな』という気持ちは変わらない。『がんばって生きてるよ、これからもそばで見守ってね』と報告した。コロナの中でも現場に来られてよかったと思う」と話していました。
事故現場近くに住む人も祈りささげる
事故が
起きた
現場周辺では、
静かに
手を
合わせて
祈りをささげる
人たちの
姿が
見られました。
近所に住む46歳の男性は、妻や子ども3人と献花に訪れ、「事故当時から近くに住んでいて、とてもショックを受けたことを覚えています。私は事故の当事者ではないのでこれまでは来てもいいのかなと思っていましたが、子どもが中学校で事故のことを学んで、自分も遺族の方の手紙を読む機会があり、きょう献花に来るきっかけとなりました。亡くなられた方の分も私たちが精いっぱい毎日、生きなければいけないと思いながら、祈りをささげました」と話していました。
自宅で追悼の祈りささげる遺族
事故で、
当時44
歳だった
長男の
英也さんを
亡くした、
兵庫県川西市の
植木安さん(90)と
登喜子さん(86)
夫妻は、
新型コロナの
感染防止のため、
自宅で
祈りをささげました。
安さんは「息子を思う気持ちは16年変わっていません。1年1年、老いることにはあらがいがたく、私もいつ亡くなるか分かりませんが事故のことを語り継いでいってほしい」と話していました。
また、登喜子さんは、「英也のことは常に忘れていません。たまに『いってくるよ』とか、ことばをかけたりもしています。JR西日本の社員は事故を胸におさめて、研修に生かしてほしい」と話していました。
長女を亡くした藤崎光子さん
脱線事故で
当時40
歳だった
長女を
亡くした
藤崎光子さん(81)は、
自宅近くで
取材に
応じ「『
年月が
悲しみを
癒やす』というのはうそだ。
年月がたてばたつほどつらさは
増し、
悲しい思いの
中で
生きていくのが
事故のあとの
人生だ。
今でも、
娘の『
なぜ私は
殺されたの』という
声が
聞こえる。
食事をしていても、『
なぜ私は
そこにいないの』という
声が
聞こえる。JR
西日本には、
安全な
会社になってほしい。
私のような
遺族を
生まないでほしい」と
話していました。
次女が大けが 三井ハルコさん
「
負傷者と
家族等の
会」の
メンバーで、
次女が
大けがをした
兵庫県川西市の
三井ハルコさん(65)は、「
遺族や
負傷者、
家族にとって『
事故から
何年』という
区切りはありませんが、
時間が
過ぎるにつれて
事故の
風化は
加速して
しまうと
思います。コロナの
感染拡大は
永遠に
続くことはないので、
事故を
風化させないために
これからもこつこつと
できることをしていきたい」と
話していました。
またJR西日本に対して、「新型コロナの感染で経営的に大変な局面を迎える中、再発防止のためにどのように安全性を保つかなど事故の被害者と一緒になって考えていってほしい」と要望しました。
兵庫 伊丹駅の前では風船飛ばし犠牲者を追悼
兵庫県伊丹市では
脱線事故でけがをした
人が、
駅前の
広場で
追悼の
メッセージを
書いた
風船を
飛ばし、
犠牲者を
追悼しました。
事故で大けがをした伊丹市の増田和代さん(51)は去年に続いて新型コロナウイルスの影響で慰霊式などの追悼行事が中止されるなか、事故の記憶を風化させたくないとことしも独自で行事を行うことにしました。
増田さんの友人など合わせて6人がJR伊丹駅前に集まり、事故が起きた午前9時18分、手を合わせて黙とうしました。
そして駅前広場にある鐘が鳴る中、「コロナ禍で16年になりましたが、天国の皆さんに届きますように」という掛け声とともに、メッセージが書かれた風船を一斉に空に放ちました。
風船にはそれぞれ、「事故のことは忘れない」や「安全な社会へ」などと書き込まれています。
増田さんは「私たちのような事故の被害者で生き残っている人たちは、風化させてはならないという使命を持っている。JRを利用している方々に少しでも事故のことを思い出してもらいたい」と話していました。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
Source: NHK
374
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08
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