日本新聞: ANA 過去最大 4046億円の赤字昨年度のグループ全体の決算で

ANA 過去かこ最大さいだい 4046億おく円えんの赤字あかじ昨年度さくねんどのグループ全体ぜんたいの決算けっさんで

Apr 30, 2021 15:04

Furigana

航空こうくう大手おおてのANAホールディグスは新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで利用りよう者しゃが大幅おおはばに落ち込おちこみ、昨年度さくねんどのグループ全体ぜんたいの決算けっさんは最終さいしゅう的てきな損益そんえきが過去かこ最大さいだいの4046億おく円えんの赤字あかじとなりました。今年度こんねんどは需要じゅようの回復かいふくを見込みこんで35億おく円えんの黒字くろじとなる見通みとおしだとしています。

ANAホールディングスが30日にちに発表はっぴょうした3月つきまでの1年間ねんかんの決算けっさんは

▽売り上うりあげが7286億おく円えんと前まえの年度ねんどより1兆ちょう2400億おく円えん余あまり、率りつにして63％減少げんしょうしました。

▽最終さいしゅう的てきな損益そんえきは過去かこ最大さいだいの4046億おく円えんの赤字あかじとなりました。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで、傘下さんかの「全日空ぜんにっくう」の利用りよう者しゃが前まえの年度ねんどと比くらべて国際線こくさいせんで95％、国内こくない線せんで70％減へったことが主おもな要因よういんです。

今年度こんねんどの利用りよう者しゃについては

▽国際線こくさいせんは2019年度ねんどの実績じっせきの3割わり程度ていどにとどまる一方いっぽう

▽国内線こくないせんはワクチンの接種せっしゅが進すすみ8割わり程度ていどまで回復かいふくする見込みこみだとしています。

これを踏ふまえて来年らいねん3月つきまでの1年間ねんかんの業績ぎょうせき予想よそうでは

▽売り上うりあげは1兆ちょう3800億おく円えん

▽最終さいしゅう損益そんえきは35億おく円えんの黒字くろじに転換てんかんする見通みとおしだとしています。

厳きびしい経営けいえい環境かんきょうが続つづく中なか、ANAはおよそ750人にんの社員しゃいんを半年はんとしから2年間ねんかん、外部がいぶに出向しゅっこうさせるなどしてコストの削減さくげんを図はかるとしています。

オンラインの会見かいけんで片かた野坂のさか真哉しんや社長しゃちょうは「今後こんごのカギを握にぎるのはワクチンの接種せっしゅで世界せかい的てきに接種せっしゅが進すすめば需要じゅようの回復かいふくが見込みこめる。だが、最悪さいあくの状況じょうきょうを乗り切のりきったとはいえず、感染かんせんの状況じょうきょうもにらみながらコストの削減さくげんなどで黒字くろじ化かを達成たっせいする」と述のべました。