Japanese News: 【随時更新】イスラエル軍ガザ市南部でも攻撃国連検問所増を

イスラエル軍ぐんはパレスチナのガザ地区ちくへの攻勢こうせいを強つよめていて地上ちじょうでの軍事ぐんじ行動こうどうを拡大かくだいさせて人口じんこうが最もっとも多おおいガザ市しの南側みなみがわでも攻撃こうげきを行おこなっています。

一方いっぽう、国連こくれんはガザ地区ちくに搬入はんにゅうされる人道じんどう支援しえん物資ぶっしがまったく足たりていないとして、現在げんざい、搬入はんにゅう口ぐちとなっているエジプト側がわとの境界きょうかいの検問けんもん所しょだけでなく、イスラエル側がわとの境界きょうかいにある検問けんもん所しょも使つかうべきだと訴うったえました。

※31日にち（日本にっぽん時間じかん）のイスラエルやパレスチナに関にかんする動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

一連いちれんの衝突しょうとつでガザ地区ちくでは3000人にん以上いじょうの子こどもを含ふくむ8306人にんが死亡しぼうしたほか、イスラエル側がわではこれまでに少すくなくとも1400人にんが死亡しぼうしています。

イスラエル軍ぐんガザ地区ちくを南北なんぼくに分断ぶんだんし作戦さくせん進すすめる狙ねらいか

イスラエル軍ぐんは30日にちも、ガザ地区ちくへの激はげしい空爆くうばくを続つづけるとともに、地上ちじょうでの軍事ぐんじ行動こうどうを拡大かくだいさせています。

複数ふくすうの現地げんちメディアはガザ地区ちくを南北なんぼくに貫つらぬく幹線かんせん道路どうろ「サラハディン通どおり」に一時いちじ、イスラエル軍ぐんの地上ちじょう部隊ぶたいが到達とうたつしたと伝つたえ、地元じもとのカメラマンはイスラエル軍ぐんの戦車せんしゃとみられる車両しゃりょうを撮影さつえいした映像えいぞうを公開こうかいしました。

イギリスのBBCがこの映像えいぞうを分析ぶんせきしたところ、撮影さつえいされたのは、人口じんこうが最もっとも多おおいガザ市しの南側みなみがわで、ガザ地区ちくの南北なんぼくを分わけるワディ・ガザと呼よばれる川かわから2キロほどの地点ちてんだとしています。

イスラエル軍ぐんはガザ地区ちくを南北なんぼくに分断ぶんだんして作戦さくせんを進すすめていく狙ねらいもあるとみられています。

ジャーナリスト少すくなくとも31人にん死亡しぼう

ニューヨークに本部ほんぶがあり、報道ほうどうの自由じゆうを守まもる活動かつどうをしている国際こくさい的てきなNPO「CPJ＝ジャーナリスト保護ほご委員いいん会かい」によりますと、今月こんげつ7日にちからのイスラム組織そしきハマスとイスラエル軍ぐんとの一連いちれんの衝突しょうとつで、30日にちまでに少すくなくとも31人にんのジャーナリストが死亡しぼうしたということです。

31人にんのうち、

▼26人にんがパレスチナ人じん、

▼4人にんがイスラエル人じん、

▼1人にんがレバノン人じんで、

この中なかには、ガザ地区ちくの地元じもとメディアのジャーナリストや、レバノン南部なんぶの国境こっきょう付近ふきんで取材しゅざい中ちゅうだったロイター通信ろいた-つうしんのカメラマンなどが含ふくまれるということです。

また、▼8人にんのジャーナリストが負傷ふしょうしているほか、▼9人にんが行方ゆくえ不明ふめいまたは拘束こうそくされているという報告ほうこくを受うけているとしています。

CPJは、このほかにもジャーナリストが死亡しぼうしたり拘束こうそくされたりするなどの被害ひがいにあったという多数たすうの未み確認かくにん情報じょうほうがあるため調査ちょうさを行おこなっているとしています。

国連こくれん”イスラエル側がわの検問けんもん所しょからも物資ぶっし搬入はんにゅうを”

OCHA＝国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょで物資ぶっしの運搬うんぱんなどを担当たんとうするドーテン局長きょくちょうは安保理あんぽりの緊急きんきゅう会合かいごうに出席しゅっせきし、ガザ地区ちくへ人道じんどう支援しえん物資ぶっしを運び込はこびこむルートについて「ガザ地区ちくへの入り口いりくちは1つだけではないはずだ。イスラエルとガザ地区ちくの間まにあるケレム・シャローム検問けんもん所しょは、十分じゅうぶんな数かずのトラックが迅速じんそくに通過つうかできる唯一ゆいいつの検問けんもん所しょだ」と述のべました。

エジプト側がわとの境界きょうかいにあるラファ検問けんもん所しょだけでなく、イスラエル側がわとの境界きょうかいにあるケレム・シャローム検問けんもん所しょを通をつうじても物資ぶっしを運び込はこびこみ搬入はんにゅう量りょうを増ふやすべきだと訴うったえたかたちです。

米べい国務省こくむしょう通信つうしん手段しゅだんの復旧ふっきゅうを要請ようせい

アメリカ国務省こくむしょうのミラー報道ほうどう官かんは30日にち、記者きしゃ会見かいけんで、アメリカがイスラエルに対にたいし、電話でんわやインターネットの通信つうしんサービスの復旧ふっきゅうを要請ようせいしていたことを明あきらかにした上うえで「イスラエルが復旧ふっきゅうに向むけた措置そちをとったことを歓迎かんげいする」と述のべました。

また、ミラー報道ほうどう官かんは「通信つうしんサービスを確保かくほすることは、重要じゅうような情報じょうほうを伝達でんたつし、人道じんどう支援しえんを継続けいぞくさせ、家族かぞくが連絡れんらくを取り合とりあうために重要じゅうようだ」と述のべ、人道じんどう支援しえんの観点かんてんから、復旧ふっきゅうを要請ようせいしたと説明せつめいしました。

ガザ地区ちくではイスラエル軍ぐんが地上ちじょうでの軍事ぐんじ行動こうどうを拡大かくだいさせた今月こんげつ27日にちから通信つうしんが遮断しゃだんされ電話でんわやインターネットがほぼつながらない状態じょうたいになっていましたが、29日にちになって徐々じょじょに復旧ふっきゅうしていました。

WHO ガザ地区ちくの医療いりょう施設しせつで491人にん死亡しぼう

WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんは30日にち、今月こんげつ7日にちに一連いちれんの衝突しょうとつが始はじまってから30日にちまでに、ガザ地区ちくの医療いりょう施設しせつなどが82回かいの攻撃こうげきを受うけ、491人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたと発表はっぴょうしました。

このうち16人にんは勤務きんむ中ちゅうの医療いりょう従事じゅうじ者しゃだったということです。

また、372人にんがけがをしたほか、28台だいの救急きゅうきゅう車しゃが損傷そんしょう、36の医療いりょう施設しせつが被害ひがいを受うけたとしています。

米べい戦略せんりゃく広報こうほう調整ちょうせい官かん「停戦ていせんで利益りえき得えるのはハマスだけ支持しじせず」

アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略せんりゃく広報こうほう調整ちょうせい官かんは30日にち、記者きしゃ会見かいけんでイスラエルとイスラム組織そしきハマスの停戦ていせんについて「今いま、停戦ていせんをして利益りえきを得えるのはハマスだけだ。われわれは停戦ていせんを支持しじしていない」と述のべました。

またカービー調整ちょうせい官かんはイスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうが29日にち、バイデン大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんで、ガザ地区ちくへの人道じんどう支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうを大幅おおはばに増加ぞうかさせるために努力どりょくする考かんがえを示しめしたと強調きょうちょうしました。

国連こくれん安保理あんぽりで緊急きんきゅう会合かいごう

30日にちに開ひらかれた安保理あんぽりの緊急きんきゅう会合かいごうでは、10月つき27日にちに国連こくれん総会そうかいで人道じんどう目的もくてきでの休戦きゅうせんなどを求もとめる決議けつぎが採択さいたくされたことを受うけて、各国かっこくからイスラエルに対にたいし、ガザ地区ちくの住民じゅうみんの保護ほごを求もとめる意見いけんが相次あいつぎました。

このうち、ガボンのビアン国連こくれん大使たいしは「イスラエルの激はげしい空爆くうばくと地上ちじょう作戦さくせんがこの戦争せんそうの死傷ししょう者しゃを悲劇ひげき的てきに増加ぞうかさせている」と述のべ、総会そうかい決議けつぎが求もとめた休戦きゅうせんに応おうじるよう訴うったえました。

こうした中なか、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連こくれん大使たいしは「イスラエルにはテロから自国じこくを守まもる権利けんりはあるが、国際こくさい人道じんどう法ほうを順守じゅんしゅしなければならない」と述のべる一方いっぽう、先さきの国連こくれん総会そうかいの決議けつぎについては「ハマスの行動こうどうが非難ひなんされていないのは不ふ合理ごうりだ」として、改あらためてイスラエルを擁護ようごする姿勢しせいを示しめしました。

これに対にたいしてロシアのネベンジャ国連こくれん大使たいしは、総会そうかい決議けつぎの翌日よくじつにイスラエル軍ぐんが地上ちじょう作戦さくせんを拡大かくだいしたと非難ひなんしたうえで「アメリカはイスラエルによる大だい規模きぼな報復ほうふくを支持しじしているのか」と詰め寄つめよりアメリカも非難ひなんしました。

安保理あんぽりでは10月つき16日にち以降いこう、戦闘せんとうの一時いちじ停止ていしなどを求もとめる決議けつぎ案あんがアメリカやロシアなどの常任じょうにん理事りじ国こくの対立たいりつから4回かい否決ひけつされてきたことから、日本にっぽんも含ふくむ非ひ常任じょうにん理事りじ国こく10か国かこくが新あらたな決議けつぎ案あんの準備じゅんびを進すすめていますが、採択さいたくにいたるかどうかはなお不透明ふとうめいです。

ハマス人質ひとじちだとする女性じょせい3人にんの映像えいぞうを投稿とうこう

イスラム組織そしきハマスは現地げんち時間じかん30日にちの午後ごご3時じ過すぎ、人質ひとじちとして拘束こうそくしているイスラエル人じんの女性じょせいたちだとする映像えいぞうをSNSに投稿とうこうしました。

映像えいぞうは1分ふんあまりの長ながさで、3人にんの女性じょせいが白しろい壁かべの前まえでいすに座すわり、このうち中央ちゅうおうに座すわる女性じょせいがヘブライ語ごでネタニヤフ首相しゅしょうに対にたいし、自分じぶんたち人質ひとじちの解放かいほうと引き換ひきかえにハマス側がわが要求ようきゅうする停戦ていせんや、パレスチナ人じんの囚人しゅうじんの釈放しゃくほうに応おうじるよう求もとめていて、時折ときおり、激はげしい口調くちょうで話はなしていました。

イスラエルのメディアによりますと、3人にんは家族かぞくではないと見みられていますが、互たがいに相あいづちを打うつようなしぐさを見みせていました。

映像えいぞうは最後さいごに中央ちゅうおうに座すわる女性じょせいが「今いますぐ、人質ひとじち全員ぜんいんを解放かいほうして」と大声おおごえで連呼れんこし、終おわっています。

女性じょせいたちはハマスの管理かんり下かにあり、発言はつげんした内容ないようはハマスが用意よういしたものか、ハマスが了承りょうしょうした内容ないようを述のべたものと見みられます。

このため、今回こんかいの映像えいぞうの公開こうかいはハマスがネタニヤフ首相しゅしょうに対にたいし、人質ひとじち解放かいほうの交渉こうしょうに応おうじるよう圧力あつりょくをかける狙ねらいがあるとみられています。

ガザ地区ちく支援しえん物資ぶっし26台だい分ぶんが到着とうちゃく

パレスチナの赤あか新月しんげつ社しゃは30日にち、ガザ地区ちくとエジプトとの境界きょうかいにあるラファ検問けんもん所しょから食料しょくりょうや医療いりょう機器ききなどを積つんだ26台だいのトラックが、ガザ地区ちくに到着とうちゃくしたと明あきらかにしました。

10月つき21日にちに支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうが始はじまってからガザ地区ちくに入はいった人道じんどう支援しえんのトラックは、144台だいになったとしています。一方いっぽうで燃料ねんりょうの搬入はんにゅうは、依然いぜんとして認みとめられていないとしています。

ガザ地区ちく保健ほけん当局とうきょく “トルコ・パレスチナ友好ゆうこう病院びょういんに攻撃こうげきで被害ひがい”

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくは30日にち、北部ほくぶにあるトルコ・パレスチナ友好ゆうこう病院びょういんが攻撃こうげきを受うけ、深刻しんこくな被害ひがいが出でたとSNSで明あきらかにしました。

この中なかで「患者かんじゃと医療いりょう従事じゅうじ者しゃの命いのちが危険きけんにさらされた」として、イスラエル軍ぐんによる医療いりょう機関きかんへの攻撃こうげきが繰り返くりかえされていると訴うったえました。

あわせて投稿とうこうされた病院びょういんの内部ないぶとみられる写真しゃしんには、エレベーターホールに並ならべられたベッドや不安ふあんそうな表情ひょうじょうを浮うかべる人々ひとびとが写うつっています。

この病院びょういんの設立せつりつに携たずさわったトルコの外務省がいむしょうも声明せいめいを発表はっぴょうし、「ここはガザ地区ちくにおける唯一ゆいいつのがん治療ちりょうのための病院びょういんだ。病院びょういんの位置いち情報じょうほうをイスラエル当局とうきょくに事前じぜんに提供ていきょうしたにもかかわらず、攻撃こうげきがあったことは説明せつめいがつかない」としてイスラエルを強つよく非難ひなんしました。

そのうえで「ガザ地区ちくの封鎖ふうさや、非ひ人道的じんどうてきな攻撃こうげきは明あきらかに国際こくさい法ほうに違反いはんしている」として、攻撃こうげきの即時そくじ停止ていしを求もとめました。

トルコとイスラエルは、ことし9月つきにエルドアン大統領だいとうりょうとネタニヤフ首相しゅしょうが初はじめて対面たいめんで会談かいだんするなど、関係かんけいの改善かいぜんを進すすめてきましたが、今回こんかいの衝突しょうとつを受うけてエルドアン大統領だいとうりょうがイスラエルを激はげしく非難ひなんしたのに対にたいして、イスラエル側がわはトルコに駐在ちゅうざいする自国じこくの外交がいこう官かんに帰国きこくを指示しじするなど、両国りょうこくの関係かんけいは急速きゅうそくに悪化あっかしています。

米べいCNN “イスラエル軍ぐん新あらたなビラ投下とうかし南部なんぶへの退避たいひ通告つうこく”

アメリカのCNNはイスラエル軍ぐんが「ガザ地区ちくは戦場せんじょうと化かした」と書かかれた新あらたなビラを上空じょうくうから投下とうかし、改あらためてガザ地区ちく南部なんぶへの退避たいひを通告つうこくしていると伝つたえています。

ビラはアラビア語ごで書かかれていて「ガザ地区ちくは戦場せんじょうと化かした。ハマスはこの地域ちいきの避難ひなん所しょや病院びょういん、学校がっこうを利用りようしている。したがって、これらの場所ばしょにいることは安全あんぜんではない」と警告けいこくしているということです。

その上うえで「直ただちにワディ・ガザの南側みなみがわに退避たいひせよ」と書かかれ、ガザ地区ちくの南北なんぼくを分わけるワディ・ガザと呼よばれる川かわより南みなみに避難ひなんするよう通告つうこくしています。

ハマス「イスラエル軍ぐんガザ地区ちくへの侵入しんにゅうは限かぎられた範囲はんい」

イスラム組織そしきハマスの高官こうかんは30日にち、イスラエルの隣国りんごくレバノンの首都しゅとベイルートで記者きしゃ会見かいけんし「イスラエル軍ぐんはガザ地区ちくの北きたや東ひがし、それに海上かいじょうから侵入しんにゅうを試こころみたが　一部いちぶの地域ちいきを除のぞいて成功せいこうしておらず、ガザ地区ちくへの侵入しんにゅうは限かぎられた範囲はんいにとどまっている」と述のべました。

一方いっぽう、ガザ地区ちく全域ぜんいきへの空爆くうばくなどによる攻撃こうげきはいまも続つづいているとした上うえで、「ガザ地区ちくの人道じんどう状況じょうきょうは悲惨ひさんで、困難こんなんで、厳きびしい。われわれは、アラブ諸国しょこくを含ふくむすべての国くにに対にたいし、占領せんりょう軍ぐんに圧力あつりょくをかけるためあらゆる手段しゅだんを行使こうしするよう求もとめる」と述のべ、連帯れんたいを呼よびかけています。

米べい有力ゆうりょく紙しが分析ぶんせき記事きじ “ハマスの襲撃しゅうげきなぜ予見よけんできなかったか”

アメリカの有力ゆうりょく紙し、ニューヨーク・タイムズは29日にち、イスラエルが10月つき7日にちのイスラム組織そしきハマスによる襲撃しゅうげきをなぜ予見よけんできなかったのかを複数ふくすうの関係かんけい者しゃの話はなしから分析ぶんせきした記事きじを公開こうかいしました。

記事きじでは「イスラエルは過信かしんと、ハマスの脅威きょういは抑え込おさえこんでいるという誤あやまった思い込おもいこみから、今回こんかいの攻撃こうげきを過小かしょう評価ひょうかしただけでなく、情報じょうほう収集しゅうしゅうに完全かんぜんに失敗しっぱいしていた」としています。

それによりますと、イスラエルの情報じょうほう機関きかんはハマスによる無線むせん交信こうしんの傍受ぼうじゅを時間じかんの無駄むだだとみなして1年ねんほど前まえにやめていて、ハマスの戦闘せんとう員いんはイスラエル側がわに気きづかれることなく大だい規模きぼな訓練くんれんを行おこなっていたほか、イスラエル軍ぐんの基地きちや住民じゅうみんが暮くらす集落しゅうらくの場所ばしょに関にかんする詳細しょうさいな情報じょうほうを持もっていたということです。

また「イスラエルでは過去かこ数すう年ねんにわたる失敗しっぱいの連鎖れんさがあった」とした上うえで、複数ふくすうの関係かんけい者しゃの話はなしに基もとづく具体ぐたい例れいとして、イスラエルの国内こくない政治せいじの混乱こんらんが安全あんぜん保障ほしょうを弱体じゃくたい化かさせたこと、ネタニヤフ首相しゅしょうとイスラエルの当局とうきょくは、イランとイランが支援しえんするイスラム教いすらむきょうシーア派は組織そしきヒズボラがイスラエルにとっての最大さいだいの脅威きょういと捉とらえ、ハマスへの対応たいおうに十分じゅうぶん注意ちゅういを払はらっていなかったことなどを指摘してきしています。

さらにイスラエル軍ぐんの高官こうかんの話はなしとして、ガザ地区ちくの境界きょうかいに設置せっちされたフェンスや壁かべに加くわえてカメラやセンサーなど遠隔えんかくの監視かんしシステムと機関きかん銃じゅうシステムによって、イスラエル側がわへの侵入しんにゅうはほぼ不可能ふかのうとなり、多数たすうの兵士へいしを基地きちに常駐じょうちゅうさせる必要ひつよう性せいは減へると考かんがえていたと伝つたえています。

しかし、ハマスは自爆じばく型がたの無人むじん機きを使つかってシステムを破壊はかいし、監視かんしを避さけるために携帯けいたい電話でんわで活動かつどうについて話し合はなしあわないよう規律きりつを徹底てっていさせるなどしたということです。

ハマスの戦闘せんとう員いんは小しょう規模きぼの部隊ぶたいに分わけられ、ほとんどは組織そしき全体ぜんたいの動うごきは把握はあくせず、特定とくていの目的もくてきのためだけに訓練くんれんを受うけていたとみられるとして、記事きじではヒズボラと関係かんけいのあるレバノンの当局とうきょく者しゃの話はなしとして、ハマスはこうした作戦さくせんの規律きりつをヒズボラから学まなんだ可能かのう性せいがあると伝つたえています。

また、アメリカの情報じょうほう機関きかんもハマスへの情報じょうほう収集しゅうしゅうに労力ろうりょくを割さかず、アメリカ政府せいふには、ハマスの工作こうさく員いんをさらに優先ゆうせん度どの高たかいほかのテロ組織そしきの情報じょうほう源げんとして利用りようするという考かんがえも一部いちぶにあったと指摘してきしています。

エルサレムで人質ひとじち家族かぞくなどが早期そうきの解放かいほうを呼よびかけ

エルサレムでは、ガザ地区ちくでとらわれている人質ひとじちの数かずにあわせて「空そらになったベッド」と称しょうしておよそ230台だいのベッドが並ならべられ、人質ひとじちの家族かぞくなどが集あつまって早期そうきの解放かいほうを呼よびかけました。

広場ひろばに並ならべられたベッドのなかには大人おとな用ようのものもあれば、子こども用ようの小ちいさなものもあり、家族かぞくらはベッドの脇わきで抱き合だきあうなどして互たがいを励はげまし合あっていました。

そして、イスラエル軍ぐんによるガザ地区ちくへの攻撃こうげきが激化げきかする中なか、集あつまった人ひとたちは一斉いっせいに祈いのりをささげ、人質ひとじちの無事ぶじを祈いのっていました。

この日ひ、集あつまった家族かぞくは多おおくがイスラエル南部なんぶの集落しゅうらくニルオズから連れ去つれさられた人ひとたちの家族かぞくで、地元じもとメディアによりますとニルオズでは、住民じゅうみんのおよそ5分ぶんの1にあたる80人にんほどが人質ひとじちになったか、行方ゆくえ不明ふめいのままだということです。

母親ははおやが人質ひとじちになっている女性じょせいは「政府せいふや軍ぐんには人質ひとじちの解放かいほうを最もっとも重要じゅうような目的もくてきとして取り組とりくんでもらいたい」と話はなしていました。

また、おじとおばなど親戚しんせき4人にんが人質ひとじちになっている男性だんせいは「彼かれらは水みずを飲のめているだろうかなどといつも心配しんぱいです。早はやく解放かいほうされてほしいし、赤十字せきじゅうじに一刻いっこくも早はやく人質ひとじちの安全あんぜんを確認かくにんしてほしい」と訴うったえていました。

集会しゅうかいの最中さいちゅうには、エルサレム中心ちゅうしん部ぶでもロケット弾だんの飛来ひらいを知しらせる防空ぼうくうサイレンが鳴なり、参加さんかしていた人ひとたちは急いそいで地下ちかに避難ひなんしていました。

UNRWA ガザ地区ちくで死亡しぼうした職員しょくいんあわせて64人にんに

パレスチナ難民なんみんを支援しえんするUNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんのフィリップ・ラザリーニ事務じむ局長きょくちょうは30日にち、国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの緊急きんきゅう会合かいごうでビデオ演説えんぜつし、ガザ地区ちくで新あらたに職員しょくいん1人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたと明あきらかにしました。

10月つき7日にち以降いこうに確認かくにんされた死者ししゃの数かずは、あわせて64人にんにのぼるということです。

また、UNRWAが30日にちに公表こうひょうした報告ほうこく書しょでは、これまでにあわせて44のUNRWAの施設しせつがイスラエル軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ、避難ひなんしていた19人にんが死亡しぼうしたほか、310人にんがけがをしたとしています。

さらに、ガザ地区ちくでは149のUNRWAの施設しせつにあわせて67万まん人にんが避難ひなんを余儀よぎなくされていて、1か所かしょあたりの避難ひなん者しゃの数かずは定員ていいんの4倍ばいに達たっしているということです。

ラザリーニ事務じむ局長きょくちょうは「現在げんざい行おこなわれているガザ地区ちくの封鎖ふうさは、パレスチナの人ひとたちへの集団しゅうだん処罰しょばつだ」とした上うえで、水みずや食料しょくりょうが不足ふそくするなか、UNRWAの倉庫そうこに大勢たいせいの人ひとが押し入おしいって食料しょくりょうを奪うばう事態じたいになっていることについて「さらなる秩序ちつじょの崩壊ほうかいが起おこれば、ガザ地区ちくで国連こくれんが活動かつどうを続つづけることは不可能ふかのうではないにせよ、極きわめて困難こんなんになる」と述のべ、強つよい危機きき感かんを示しめしています。

イスラエル軍ぐんとレバノンのシーア派は組織そしきヒズボラ武力ぶりょく衝突しょうとつ続つづく

イスラエル軍ぐんとイランが支援しえんするレバノンのシーア派は組織そしきヒズボラなどとの間までは、散発さんぱつ的てきな武力ぶりょく衝突しょうとつが続つづいています。

イスラエル軍ぐんは30日にち、「イスラエルに対にたいしロケット弾だんを発射はっしゃしたシリアの地点ちてんに対にたいしてイスラエル軍ぐんの戦闘せんとう機きが攻撃こうげきした。また、レバノンのヒズボラの関連かんれん施設しせつも攻撃こうげきした」と発表はっぴょうしました。

一方いっぽう、シリアの国営こくえい通信つうしんは30日にち、軍ぐん関係かんけい者しゃの話はなしとして「イスラエルは30日にち未明みめい、シリア南部なんぶダラア郊外こうがいにある軍事ぐんじ施設しせつ2か所かしょに空爆くうばくを行おこなった。ある程度あるていどの物的ぶってき被害ひがいが出でている」と伝つたえています。

”音楽おんがくイベントで連れ去つれさられた女性じょせい死亡しぼう確認かくにん” イスラエル外務省がいむしょう

イスラエル外務省がいむしょうは10月つき7日にち、ガザ地区ちくに近ちかい場所ばしょで開ひらかれていた音楽おんがくイベントに参加さんか中ちゅうに、イスラム組織そしきハマスなどにガザ地区ちくに連れ去つれさられた23歳さいのドイツ系けいのイスラエル人じん女性じょせいが、死亡しぼうしたことを確認かくにんしたと発表はっぴょうしました。

イスラエル外務省がいむしょうの30日にちの発表はっぴょうは女性じょせいについて「ハマスによって音楽おんがくイベントから誘拐ゆうかいされ、拷問ごうもんされ、見みせもののようにガザ地区ちくで連れ回つれまわされ、計はかり知しれない恐怖きょうふを経験けいけんさせられた」として、その死しを悼いたむコメントをSNSに投稿とうこうしました。