流行が
続く咽頭結膜熱=いわゆる
プール熱の
先月29
日までの1
週間の
患者数は、
前の
週からさらに
増え、
過去10
年間で
最も多い状態が
続いています。
専門家は「
流行の
地域差が
大きく、
今後、
まだ患者が
多くない
地域で
感染が
広がる可能性がある」としています。
咽頭結膜熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルや▽プールでの接触などを介しても感染します。
国立感染症研究所によりますと、先月29日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は7635人で、前の週から840人増えました。
1医療機関当たりでは2.43人で、過去10年で最も多かった前の週からさらに増加し、最も多い状態が続いています。
都道府県別に見ますと
▽福岡県が6.94人
▽沖縄県が5.81人
▽佐賀県が5.22人
▽奈良県が5.09人
▽福井県が4.8人
▽大阪府が3.86人
▽三重県が3.64人
▽京都府が3.49人
▽北海道が3.15人
▽和歌山県が3人と
10の道府県で国の警報レベルの目安となる「3人」を超えています。
子どもの感染症に詳しい国立病院機構三重病院の谷口清州院長は「これまでに見られたことのない季節外れの流行だ。流行状況を細かく見ると地域差がかなりあり、今後、まだ患者が多くない地域で感染が広がる可能性がある」と話しています。