日本新闻: インフルエンザ患者数引き続き増加 1医療機関当たり21.13人

インフルエンザ患者かんじゃ数すう引き続ひきつづき増加ぞうか 1医療いりょう機関きかん当あたり21.13人にん

Nov 10, 2023 17:11

Furigana

インフルエンザについて11月つき5日にちまでの1週間しゅうかんに全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされたインフルエンザの患者かんじゃ数すうは、1医療いりょう機関きかん当あたり21.13人にんで、前まえの週しゅうから増加ぞうかしました。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょなどによりますと、11月つき5日にちまでの1週間しゅうかんに全国ぜんこくおよそ5000か所かしょの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされたインフルエンザの患者かんじゃ数すうは10万まん4359人にんで、1医療いりょう機関きかん当あたりでは前まえの週しゅうから1.45人にん増ふえ、21.13人にんとなりました。

このデータをもとに推計すいけいされるこの1週間しゅうかんの全国ぜんこくの患者かんじゃ数すうは、前まえの週しゅうから5万まん9000人にん多おおいおよそ73万まん3000人にんとなっていて、ことし9月つき4日にち以降いこうの累積るいせきの患者かんじゃ数すうはおよそ364万まん8000人にんと推計すいけいされています。

地域ちいきごとでは、

▽山梨やまなし県けんが39.63人にん

▽埼玉さいたま県けんが34.84人にん

▽愛知あいち県けんが34.62人にん

▽長野ながの県けんが32.89人にん

▽福島ふくしま県けんが32.66人にん

▽愛媛えひめ県けんが30.62人にん

と、6つの県けんで「警報けいほうレベル」とされる30人にんを超こえたほか、37の都道とどう府県ふけんで、「注意報ちゅういほうレベル」の10人にんを超こえました。

一方いっぽうで、愛媛えひめ県けんや神奈川かながわ県けん、東京とうきょう都となど、10の都県とけんで前まえの週しゅうより患者かんじゃの数かずが減少げんしょうしています。

また、年齢ねんれい別べつでは患者かんじゃ全体ぜんたいの6割わり近ちかくが14歳さい以下いかの子こどもだということです。

分析ぶんせきを担当たんとうしている国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょ感染かんせん症しょう疫学えきがくセンターは、「患者かんじゃの増ふえ方かたはこれまでのところ、2009年ねんのシーズンの動向どうこうに似にているが、流行りゅうこうがどこまで大おおきくなるかはさまざまなな要因よういんで変化へんかするため、推定すいていすることは難むずかしい。引き続ひきつづき、発生はっせい動向どうこうについて注意深ちゅういぶかく監視かんしを続つづけていく」としています。

専門せんもん家か “冬場ふゆばにさらに増加ぞうかの見込みこみワクチン接種せっしゅが大事だいじ”

国内外こくないがいの感染かんせん症しょうに詳くわしい東京とうきょう医科いか大学だいがくの濱田はまだ篤郎とくろう特とく任にん教授きょうじゅは、インフルエンザの流行りゅうこう状況じょうきょうについて、「患者かんじゃの数かずは全国ぜんこく的てきに増加ぞうか傾向けいこうが続つづいているが、ここ最近さいきんは暖あたたかかったこともあり、増加ぞうかのスピードは、緩ゆるやかになっている。ただ、これから気温きおんが下さがり本格ほんかく的てきな冬場ふゆばを迎むかえる中なかで感染かんせん者しゃの数かずはさらに増ふえていくとみられ、推移すいいに注意ちゅういする必要ひつようがある」と話はなしていました。

その上うえで、「去年きょねん、水際みずぎわ対策たいさくや感染かんせん対策たいさくが緩和かんわされたアメリカではインフルエンザの流行りゅうこうが例年れいねんよりも早はやい12月つきにピークを迎むかえ、波なみの大おおきさも、例年れいねんよりも大おおきかった。ことしの日本にっぽんはこれまでのところ、去年きょねんのアメリカと似にたような増ふえ方かたをたどっていて、ピーク時じの患者かんじゃ数すうが、従来じゅうらいのレベル以上いじょうに増ふえることも想定そうていしておくべきだ」と指摘してきしました。

そして、今後こんごの注意ちゅうい点てんについて、「インフルエンザについては過去かこ2シーズン大おおきな流行りゅうこうがなく免疫めんえきが低下ていかしている人ひとも多おおいので、インフルエンザのワクチン接種せっしゅをすることが大事だいじになる。その上うえで、手洗てあらいや混雑こんざつする場所ばしょでのマスク着用ちゃくよう、体調たいちょうが悪わるいときには会食かいしょくなどへの参加さんかを控ひかえるなど、これまでの対策たいさくを続つづけることも重要じゅうようだ」と話はなしていました。