日本新聞: 大阪公立大研究室で保管の青酸カリなど毒性強い2種の薬品紛失

大阪おおさか公立大こうりつだい研究けんきゅう室しつで保管ほかんの青酸カリせいさんかりなど毒性どくせい強つよい2種しゅの薬品やくひん紛失ふんしつ

May 16, 2024 19:05 5

Furigana

大阪おおさか公立大こうりつだい学がくの研究けんきゅう室しつで保管ほかんされていた青酸カリせいさんかりなど毒性どくせいの強つよい2種類しゅるいの薬品やくひんがなくなっていることがわかり、大学だいがくは盗ぬすまれたり誤あやまって廃棄はいきされたりした可能かのう性せいがあるとして警察けいさつに相談そうだんすることにしています。

大阪おおさか住吉すみよし区くにある大阪おおさか公立大こうりつだい学がくによりますと、今月こんげつ2日にち、工学こうがく研究けんきゅう科かの教員きょういんが研究けんきゅう室しつにある薬品やくひんの保管ほかん庫こを調しらべたところ、毒性どくせいの強つよいシアン化カリウムしあんかかりうむ、いわゆる青酸カリせいさんかり25グラムとシアン化かナトリウム25グラムをそれぞれ入いれた瓶びん、合あわせて2本ほんがなくなっているのがわかったということです。

紛失ふんしつした薬品やくひんは少すくなくとも大人おとな160人にん分ぶんの致死ちし量りょうに当あたるということで、いずれも実験じっけんに使つかう目的もくてきで購入こうにゅうされたもののこの10年ねんほどは使用しようされた記録きろくがなく、去年きょねん6月つきに点検てんけんしたときには保管ほかん庫こにあったということです。

研究けんきゅう室しつのある建物たてものには日にち中ちゅうは外部がいぶの人ひとも出入でいりできますが、薬品やくひんの保管ほかん庫こには鍵かぎがかけられ、所属しょぞくする教員きょういんと学生がくせいしか開あけられないということです。

大学だいがくでは薬品やくひんが盗ぬすまれたり誤あやまって廃棄はいきされたりした可能かのう性せいがあるとして、17日にち、警察けいさつに相談そうだんすることにしています。

研究けんきゅう室しつの教員きょういんが薬品やくひんの紛失ふんしつに気付きづいてから大学だいがくの担当たんとう部署ぶしょに報告ほうこくされるまで12日にちかかったということで、大阪おおさか公立大こうりつだい学がくの櫻木さくらぎ弘之ひろゆき副ふく学長がくちょうは、16日にち、開ひらいた記者きしゃ会見かいけんで「紛失ふんしつに気付きづいたあとすぐ報告ほうこくすべきだったが大型おおがた連休れんきゅうの影響えいきょうもあり対応たいおうが遅おくれてしまった。今後こんご、警察けいさつなどと連携れんけいして調査ちょうさを進すすめたい」と話はなしていました。