Japanese News: 神戸医師自殺遺族が賠償求める裁判病院側争う姿勢大阪地裁

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Apr 22, 2024 12:04

Furigana

神戸こうべ市しの病院びょういんに勤務きんむしていた当時とうじ26歳さいの医師いしが自殺じさつしたのは長時間ちょうじかん労働ろうどうの改善かいぜんを怠おこたったことなどが原因げんいんだったとして、遺族いぞくが病院びょういんの運営うんえい法人ほうじんと院長いんちょうに損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんが大阪おおさか地方ちほう裁判所さいばんしょで始はじまりました。病院びょういん側がわは「過重かじゅう労働ろうどうにつながる事実じじつは存在そんざいしない」などとして争あらそう姿勢しせいを示しめしました。

神戸こうべ市し東灘ひがしなだ区くの甲南こうなん医療いりょうセンターに勤務きんむしていた医師いしの高島たかしま晨伍ごさん（当時とうじ26歳さい）はうつ病うつびょうを発症はっしょうして、おととし5月つき、自宅じたくで自殺じさつしました。

高島たかしまさんの両親りょうしんは、死亡しぼうした日ひまでの1か月かげつ間かんの時間じかん外がい労働ろうどうが236時間じかんにのぼるなど、心身しんしんの健康けんこうを損そこねるおそれのある過重かじゅうな働はたらき方かたと知しりながら病院びょういん側がわが業務ぎょうむを軽減けいげんするなどの対応たいおうを怠おこたったなどと主張しゅちょうし、病院びょういんを運営うんえいする法人ほうじん「甲南こうなん会かい」と法人ほうじんの理事りじ長ちょうで甲南こうなん医療いりょうセンターの具ぐ英成えいせい院長いんちょうに合あわせて2億おく3400万まん円えん余あまりの損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえを起おこしました。

22日にち、大阪おおさか地方ちほう裁判所さいばんしょで始はじまった裁判さいばんで高島たかしまさんの母親ははおやは「病院びょういんは息子むすこが亡なくなる前まえから労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょの指導しどうを受うけ、ほかの医師いしが労働ろうどう環境かんきょうの改善かいぜんを訴うったえていた」などと意見いけんを述のべました。

一方いっぽう、病院びょういん側がわは「高島たかしまさんの業務ぎょうむは標準ひょうじゅん的てきかそれ以下いかで、過重かじゅう労働ろうどうにつながる事実じじつは一切いっさい存在そんざいしない」と主張しゅちょうしました。

また、診療しんりょうのかたわらで行おこなっていた学会がっかいの準備じゅんびなどの「自己じこ研けんさん」について、「病院びょういんにいる時間じかんすべてが労働ろうどう時間じかんではなく、自身じしんで選択せんたくした研修けんしゅうに充あてた時間じかんは、労働ろうどうと評価ひょうかできない」として争あらそう姿勢しせいを示しめし、訴うったえを退しりぞけるよう求もとめました。