日本新聞: 米イスラエルに供与の武器「国際人道法に矛盾する形で使用」

米べいイスラエルに供与きょうよの武器ぶき「国際こくさい人道じんどう法ほうに矛盾むじゅんする形かたちで使用しよう」

May 11, 2024 11:05

Furigana

アメリカのバイデン政権せいけんは、イスラエルのガザ地区ちくへの攻撃こうげきをめぐり、イスラエルに供与きょうよした武器ぶきが「国際こくさい人道じんどう法ほうに矛盾むじゅんする形かたちで使用しようされたと評価ひょうかするのが妥当だとうだ」とする報告ほうこく書しょをまとめました。ただ、十分じゅうぶんな証拠しょうこを集あつめることが難むずかしく、現時点げんじてんで国際こくさい人道じんどう法ほうに違反いはんしたと結論けつろんづけることはできないとしています。

報告ほうこく書しょは、去年きょねん1月つきからことし4月つきまでの間まに起おきた攻撃こうげきについて、イスラエルやアメリカの情報じょうほう機関きかんなどの情報じょうほうをもとに分析ぶんせきし、10日にち、バイデン政権せいけんが連邦れんぽう議会ぎかいに提出ていしゅつしました。

この中なかでは、アメリカが供与きょうよした武器ぶきについて「国際こくさい人道じんどう法ほうの義務ぎむや民間みんかん人じんの被害ひがいを軽減けいげんするための最良さいりょうの方法ほうほうに矛盾むじゅんする形かたちで、イスラエルの治安ちあん部隊ぶたいによって使用しようされたと評価ひょうかすることが妥当だとうである」と指摘してきしています。

ただ、十分じゅうぶんな証拠しょうこを集あつめることが難むずかしいことから、現時点げんじてんで国際こくさい人道じんどう法ほうに違反いはんしたと結論けつろんづけることはできないとして、引き続ひきつづき調査ちょうさを行おこなうとしています。

アメリカがイスラエルと交かわした覚書おぼえがきでは、国際こくさい人道じんどう法ほうへの違反いはんが確認かくにんされた場合ばあい、武器ぶきの供与きょうよの見直みなおしなどの措置そちをとるとされていることから注目ちゅうもくが集あつまっていました。

バイデン大統領だいとうりょうは、イスラエルがガザ地区ちく南部なんぶラファへの大だい規模きぼな地上ちじょう作戦さくせんを行おこなった場合ばあい、砲弾ほうだんなどの武器ぶきを供与きょうよしない考かんがえを示しめしていて、武器ぶきの供与きょうよをめぐるアメリカの対応たいおうが焦点しょうてんの一ひとつとなっています。