日本新闻: 池袋暴走事故の遺族が講演 “誰もが加害者被害者になり得る”

池袋いけぶくろ暴走ぼうそう事故じこの遺族いぞくが講演こうえん “誰だれもが加害かがい者しゃ被害ひがい者しゃになり得える”

Jul 9, 2022 17:07

Furigana

東京とうきょう池袋いけぶくろの暴走ぼうそう事故じこで妻つまと娘むすめを亡なくした松永まつなが拓也たくやさんが、初はじめて多おおくの人ひとを前まえに講演こうえんし「誰だれもが加害かがい者しゃにも被害ひがい者しゃにもなり得える。交通こうつう安全あんぜんを厳守げんしゅしてほしい」と訴うったえました。

東京とうきょう池袋いけぶくろで開ひらかれた講演こうえん会かいには、交通こうつう事故じこの遺族いぞくで作つくる支援しえん団体だんたい「関東かんとう交通こうつう犯罪はんざい遺族いぞくの会かい」の関係かんけい者しゃなどおよそ40人にんが参加さんかし、オンラインでも配信はいしんされました。

松永まつなが拓也たくやさんは、3年ねん前まえ、高齢こうれいドライバーによる暴走ぼうそう事故じこで妻つまの真菜まなさん（当時とうじ31）と長女ちょうじょの莉子りこちゃん（当時とうじ3）を亡なくしました。

講演こうえんでは2人にんとの思い出おもいでなどを振り返ふりかえり「事故じこ直後ちょくごは死しのうと思おもったが、愛あいする2人にんのためにも命いのちをむだにしてはいけないと思おもうようになった。交通こうつう事故じこはほぼ毎日まいにち起おきていて、誰だれもが加害かがい者しゃにも被害ひがい者しゃにもなり得える。当事者とうじしゃ意識いしきをもって交通こうつう安全あんぜんを厳守げんしゅしてほしい」と訴うったえました。

また、7日にちに侮辱ぶじょく罪ざいの法定ほうてい刑けいを引き上ひきあげる改正かいせい刑法けいほうが施行しこうされたことを受うけ、自身じしんもこれまでネット上じょうでたびたび、ひぼう中傷ちゅうしょうを受うけてきたとして、「インターネットはすばらしいものだが、場合ばあいによって命いのちを奪うばうこともある。ひぼう中傷ちゅうしょうの無ない社会しゃかいを目指めざして活動かつどうしたい」と話はなしました。

支援しえん団体だんたいによりますとコロナ禍かに加くわえ、心身しんしんへの負担ふたんを考慮こうりょし、これまでオンライン以外いがいでの講演こうえんは控ひかえてきましたが、事故じこから3年ねんを機きに松永まつながさんの意向いこうも踏ふまえ開催かいさいしたということで、今後こんごも講演こうえん会かいなどを通をとおして事故じこ防止ぼうしを呼よびかけていきたいとしています。