【先発メンバー】
1.(中)赤瀬 健心
2.(二)松本 竜之介
3.(遊)仲井 慎
4.(一)賀谷 勇斗
5.(右)水安 勇
6.(左)奥山 晃大
7.(三)森 凛琥
8.(投)古賀 康誠
9.(捕)橋爪 成
<後攻 仙台育英>
1.(中)橋本 航河
2.(遊)山田 脩也
3.(三)森 蔵人
4.(右)齋藤 陽
5.(一)岩崎 生弥
6.(左)遠藤 太胡
7.(二)秋元 響
8.(投)斎藤 蓉
9.(捕)尾形 樹人
神社には22日の決勝に臨む仙台育英の優勝を祈願しようと県内外から大勢が訪れ、境内には「決勝応援しています」「優勝しますように」などとしたためられた絵馬が掲げられています。 東北勢の夏の全国高校野球の決勝進出は10度目で、白河神社の宮司、西田重和さん(74)は「通行手形をかなり前から贈っているので仙台育英は親戚のような感じです。優勝旗が関を越えたらどうしようとドキドキしています」と話していました。
水槽には体長8センチほどの2匹のパオスバッティーが泳いでいて、その奥のパネルには「目指せ!甲子園優勝!」の文字のほか、地元でフグが「ふく」と呼ばれていることにあやかり、下関国際が「29点」を取って圧勝するスコアボードがデザインされています。水族館を訪れた人たちは頭のVサインの模様を見つけ、「勝ってくれるといいね」などと話していました。 来館した10歳の女の子は「頭にVがありました。一生懸命、カッコいいところを見せて欲しいです」と話していました。
守りも4試合でエラー3つと堅実で、層の厚い投手陣を支えています。 夏の全国高校野球で仙台育英は、これまで2回決勝に進みましたが、優勝には届いていません。 初めて決勝に臨んだ1989年は、東東京の帝京高校に延長の末に敗れました。 さらに、プロ野球・ロッテでプレーする平沢大河選手を擁した2015年は、神奈川の東海大相模高校の強力打線に屈しています。 また、東北勢としては、これまでに合わせて9回決勝に臨みましたが優勝はならず、東北勢の悲願を達成するのか注目されます。
▽2回戦 10-0 鳥取商(鳥取) ▽3回戦 5-4 明秀日立(茨城) ▽準々決勝 6-2 愛工大名電(愛知) ▽準決勝 18-4 聖光学院(福島)
▼HR 0 ▼盗塁 8 ▼犠打 9 ▼得点 39(1試合平均:9.75) ▼チーム防御率 2.25 ▼失策 3 ▼失点 10(1試合平均:2.5)
ここまで4試合すべてで先発したエースの古賀康誠投手と準々決勝、準決勝でリリーフ登板した仲井慎投手の投手リレーに安定感があり、要所を締めるピッチングで引っ張っています。 打線も相手選手を攻略するための狙いをチーム全体で徹底するなど粘り強い戦いぶりが持ち味です。準決勝ではスクイズ2つを含む5つの犠打を記録するなど、小技を巧みに使って得点を重ねています。 下関国際は坂原秀尚監督が就任した2005年当時は、部員わずか11人だった時もあり山口県内でも無名の存在だったということですが、2017年の夏の全国高校野球で初出場、2018年にベストエイト、そして、ことしは初の決勝進出を決め、着実に力をつけてきました。 下関国際が優勝すれば学校としては初めてで、山口県勢としては1958年の柳井高校以来64年ぶりとなります。
▽2回戦 5-0 富島(宮崎) ▽3回戦 9-3 浜田(島根) ▽準々決勝 5-4 大阪桐蔭(大阪) ▽準決勝 8-2 近江(滋賀)
▼HR 0 ▼盗塁 7 ▼犠打 14 ▼得点 27(1試合平均:6.75) ▼チーム防御率 2.00 ▼失策 7 ▼失点 9(1試合平均:2.25)
東北勢は、1915年(大正4年)の第1回大会で、秋田中学、現在の秋田高校が準優勝したもののその後は、決勝にも進めない時代が続き、半世紀あまりがたった1969年(昭和44年)、青森の三沢高校が太田幸司投手の活躍で東北勢として54年ぶりの決勝進出を果たしました。 愛媛の松山商業との試合は延長18回、史上初めて決勝での引き分け再試合となり、翌日の再試合で敗れました。 2年後の1971年(昭和46年)には福島の磐城高校が「小さな大投手」とよばれた身長1メートル65センチのエース、田村隆寿投手の活躍で東北勢として3回目の決勝に進みましたが、優勝はなりませんでした。 平成に入ってからは、1989年に宮城の仙台育英高校、2003年(平成15年)に現在、大リーグで活躍するダルビッシュ有投手がエースだった東北高校の宮城県勢が決勝に進みました。 さらに東日本大震災が起きた2011年(平成23年)からは青森の光星学院、現在の八戸学院光星高校が強力打線を持ち味に2年連続で決勝に進み、2015年(平成27年)には仙台育英が2回目の決勝に臨みましたが、いずれも優勝には届きませんでした。 そして、直近では、節目の第100回大会となった2018年(平成30年)に、秋田の金足農業が現在、プロ野球・日本ハムの吉田輝星投手を擁して、秋田県勢として第1回以来、103年ぶりに決勝に進みましたが、東北勢9回目の挑戦でも深紅の大優勝旗を東北に持ち帰ることはできませんでした。 また、センバツでも2001年(平成13年)に仙台育英が初めて決勝に進み、その後、2009年(平成21年)に、現在、大リーグでプレーする菊池雄星投手がエースとして引っ張った岩手の花巻東高校、2012年(平成24年)に光星学院と東北勢は合わせて3回、決勝に進みましたが、いずれも準優勝でした。 通算3回目の決勝に挑む仙台育英が東北勢の悲願を達成するのか注目されます。
山口県勢は、1939年(昭和14年)の第25回大会で下関商業が初めて決勝に進み決勝では、和歌山の海草中学に敗れ、準優勝となりました。 1958年(昭和33年)には柳井高校が決勝で、卒業後、プロ野球・中日で活躍した板東英二投手を擁する徳島商業に勝って、初優勝しました。 その後は、1963年(昭和38年)に下関商業、1964年(昭和39年)に初出場の早鞆高校。1972年(昭和47年)に2回目の優勝を目指した柳井高校、1974年(昭和49年)に初出場の防府商業、現在の防府商工、1985年(昭和60年)に宇部商業が決勝に臨みました。しかし、いずれも敗れ、準優勝となりました。 このうち、1985年の宇部商業は、桑田真澄投手と清原和博選手の「KK」コンビを擁し、圧倒的な強さを誇った大阪のPL学園と接戦のすえのサヨナラ負けでした。 その後、山口県勢は決勝に進めない時代が続き、今回、37年ぶりの決勝で64年ぶり2回目の優勝を目指します。
「優勝旗の白河の関越え」を 福島県の神社に多くの人が祈願
下関の水族館 “Vサイン フグ”で応援
仙台育英 “東北勢 春夏通じ初優勝目指す”
準決勝 聖光学院戦の詳細こちら
下関国際 “山口県勢 64年ぶりの優勝目指す”
準決勝 近江戦の詳細こちら
東北勢 甲子園優勝への挑戦
山口県勢 決勝は宇部商以来37年ぶり 優勝なら64年ぶり