「ルフィ」
などと
名乗る指示役のグループの
事件で、フィリピンから
警察官を
装った
電話をかけて
現金4400
万円をだましとった
罪に
問われた30
歳の
被告に、
東京地方裁判所は
懲役4
年6
か月の
実刑判決を
言い渡しました。
在以自称“路飞”等为名的指挥团伙案件中,一名30岁的被告因从菲律宾冒充警察打电话诈骗现金4400万日元,被东京地方法院判处有期徒刑4年6个月。
無職の寺島春奈被告(30)は6年前、「ルフィグループ」の拠点があったフィリピンのホテルから「かけ子」として警察官を装った電話をかけ、日本国内の高齢者5人から現金合わせて4400万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われました。
无业的寺岛春奈被告(30岁)因6年前在“鲁菲集团”据点所在的菲律宾酒店,作为“电话诈骗分子”冒充警察打电话,从日本国内5名老年人手中共诈骗现金4400万日元,被控以诈骗等罪名。
これまでの裁判で被告は、事実関係についておおむね認めた一方、「SNSでリゾートバイトと紹介され、フィリピンに向かったら犯罪の拠点に案内された。
在此前的审判中,被告大致承认了事实关系,但也表示:“在社交网络上被介绍为度假打工,结果去了菲律宾后被带到了犯罪据点。”
当初は
詐欺だと
知らなかった」
などと
述べ、
犯罪の
認識について
一部否認しました。
他表示:“起初并不知道这是诈骗”,对犯罪的认知部分予以否认。
4日の判決で、東京地方裁判所の鈴木悠裁判官は「フィリピンに到着した翌日には高齢者を狙った組織的な犯罪に関与すると認識していた」と指摘して、被告の主張を退けました。
在4日的判决中,东京地方法院的铃木悠法官指出:“被告在抵达菲律宾的第二天就已经意识到自己参与了针对老年人的有组织犯罪”,驳回了被告的主张。
そのうえで「大使館や家族に助けを求めるなど、関わりを断つ手段はあった。
在此基础上,“还有寻求大使馆或家人的帮助等断绝联系的方法”。
報酬を
得る目的でかけ
子を
続けたことは
厳しく
非難されなければならず、
責任は
重い」として、
懲役4
年6
か月の
実刑を
言い渡しました。
必须严厉谴责为了获取报酬而持续担任“打电话的人”的行为,责任重大,因此判处有期徒刑4年6个月。
“闇バイト”に関わった経緯 被告が法廷で語ったことは
寺島被告が法廷で語った、“闇バイト”に関わるまでの経緯です。
寺岛被告在法庭上讲述了卷入“黑工”的经过,这是寺岛被告在法庭上讲述的,直到他卷入“黑工”为止的经过。
【SNSで“リゾートバイト”に誘われる】
長野県に住んでいた被告は、24歳だった2019年10月ごろ、当時のツイッターで、あるアカウントからフォローされたといいます。
【在社交媒体上被邀请去“度假打工”】住在长野县的被告称,2019年10月左右,当时24岁的她,在推特上被某个账号关注了。
そのアカウントは恋愛に関するポエムを多く投稿していて、プロフィール欄には「在宅ワークの仕事を紹介している」などと書かれていました。
那个账号经常发布与恋爱有关的诗句,个人简介栏里写着“介绍居家工作的职位”等内容。
ダイレクトメッセージでやりとりするようになると、「フィリピンで仕事をしないか」と誘われました。
当我们开始用私信交流时,对方邀请我说:“要不要来菲律宾工作?”
「リゾートバイトで、日本人がたくさんいて、短期でも大丈夫」と勧められ、楽しそうだと思い、遊びに行くような感覚で誘いに乗ることにしたといいます。
据说有人向她推荐“度假打工的话,日本人很多,短期也没问题”,她觉得很有趣,就像去玩一样,决定接受邀请。
【案内されたのは “ルフィグループ”の拠点】
2019年11月、被告はフィリピンに向かい、空港で案内役と合流しました。
【被带到的是“路飞集团”的据点】2019年11月,被告前往菲律宾,在机场与引导人会合。
翌日、数十人が集まる部屋に案内され、そのとき初めて「かけ子をする」と伝えられました。
第二天,我被带到一个有几十人聚集的房间,那时我才第一次被告知要做“打电话行骗的人”。
グループから渡されたマニュアルには、警察官を装って「銀行のカードが不正利用されていて、犯罪に使われているかもしれない」などと話すように書かれていました。
在从团伙那里收到的手册中,写着要假扮警察,说“银行的卡被非法使用,可能被用于犯罪”等话。
【怖くて断れず 「被害者に申し訳ない」】
なぜ断らなかったのか。
害怕而无法拒绝,“对受害者感到抱歉”——为什么没有拒绝呢
被告は「『えっ』と思ったが、住所や連絡先などを教えてしまっていたので、怖かった」と話しました。
被告人说:“我当时觉得‘咦?’了一下,但因为已经把住址和联系方式都告诉对方了,所以感到很害怕。”
その後、午前8時から午後5時まで日本国内に電話をかけ続け、1週間後には電話を受けた高齢者の1人が“受け子”からキャッシュカードを盗み取られ、現金を取られました。
之后,从上午8点到下午5点不断拨打日本国内的电话,一周后,接到电话的其中一位老年人被“取款人”偷走了现金卡,并被取走了现金。
被告は罪悪感があったと振り返り「こちらが話していることはうそで、それを信用させた結果、お金を取る形になった。
被告回忆说自己感到内疚:“我们说的话是谎言,让对方相信后,结果就变成了拿走了对方的钱。”
被害者に
申し訳なく
思う」と
話しました。
【裁判官「関わりを断つための手段はあった」】
4日の判決で鈴木悠裁判官は「フィリピンに入国したあとも、大使館や家族に助けを求めるなど、特殊詐欺グループとの関わりを断つための手段はあった。
法官“有办法断绝关系”——在4日的判决中,铃木悠法官表示:“即使进入菲律宾之后,也有通过向大使馆或家人寻求帮助等方式,与特殊诈骗集团断绝关系的手段。”
グループに
加わった
経緯に
酌むべき
事情があったとはいえない。
虽然不能说他加入小组的经过有值得酌情考虑的特殊情况。
刑事責任は
重く、
実刑にすべきだ」と
述べました。