トヨタ自動車は
国内の
完成車工場について、2
月から
稼働時間の
上限を
平均で1
日当たり30
分程度短縮したことを
明らかにしました。
生産現場の
余力をつくり
人材育成や
研修などを
強化するとともに、
グループの
企業で
不正が
相次ぐなか、
品質向上につなげるねらいがあります。
トヨタの国内の完成車工場は通常1日2交代制で、稼働時間はそれぞれ8時間程度ですが、人気車種などを生産するところでは残業があり、それも含めた稼働時間の上限を定めています。
トヨタによりますと、この稼働時間の上限について、2月から国内の完成車工場の平均で1日当たり30分程度短縮したということです。
トヨタでは半導体不足の解消などにともなって生産台数が増え、生産現場の負担が増していましたが、今回の時間短縮によって余力をつくり人材育成や研修などを強化したいとしています。
また、ダイハツ工業や豊田自動織機などグループの企業で認証取得に関する不正問題が相次ぐ中、今回の取り組みによって品質向上につなげるねらいもあるとしています。
トヨタでは「生産台数やプロジェクト数が増えていたので、一度、立ち止まって足場固めをしていきたい」としています。