日本新聞: AIで推定輪島と珠洲中心部の建物被害 “少なくとも3割全壊”

AIで推定すいてい輪島わじまと珠洲すず中心ちゅうしん部ぶの建物たてもの被害ひがい “少すくなくとも3割わり全壊ぜんかい”

Feb 2, 2024 17:02 1

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんで大おおきな被害ひがいが出でた石川いしかわ県けん輪島わじま市しと珠洲すず市しの中心ちゅうしん部ぶについて、専門せんもん家かがAIを使つかって建物たてものの被害ひがいを推定すいていしたところ、少すくなくとも3割わりが全壊ぜんかいしたとみられることがわかりました。専門せんもん家かは、被害ひがいの実態じったいを早期そうきに把握はあくする際さいの参考さんこうにしてほしいとしています。

能登のと半島はんとう地震じしんで大おおきな被害ひがいが出でた輪島わじま市しと珠洲すず市しでは、地震じしんから1か月かげつがたった今たったいまも、建物たてものの被害ひがいの全容ぜんようが明あきらかになっていません。

防災ぼうさい計画けいかくが専門せんもんの金沢かなざわ大学だいがくの藤生ふじゅう慎まき准じゅん教授きょうじゅは、現地げんち調査ちょうさの結果けっかと国土こくど地理ちり院いんが撮影さつえいした航空こうくう写真しゃしんをAIに学習がくしゅうさせ、2つの市しの中心ちゅうしん部ぶで、建物たてものがどれだけ全壊ぜんかいしたか推定すいていしました。

その結果けっか、それぞれ少すくなくとも、30％が全壊ぜんかいしたとみられることがわかりました。

このうち輪島わじま市しでは、火災かさいで大おおきな被害ひがいを受うけた「朝市あさいち通どおり」だけでなく、被害ひがいが集中しゅうちゅうする場所ばしょが各地かくちに点在てんざいしていたことも明あきらかになったということです。

建物たてものの全壊ぜんかいなど、被害ひがいの程度ていどを把握はあくすることは、被災ひさい者しゃが支援しえんを受うけるために必要ひつような「り災りさい証明しょうめい書しょ」の発行はっこうにも欠かかせず、この手法しゅほうを自治体じちたいに活用かつようしてもらえば、速すみやかな手続てつづきにつながるとしています。