ことし
夏に
開幕するパリオリンピック・パラリンピック
組織委員会のエスタンゲ
会長が、
自身の
報酬をめぐりフランスの
当局から
捜査対象になっていると
報じられました。エスタンゲ
会長は
不正を
否定し、
当局の
捜査に
協力する
姿勢を
示しています。
フランスのメディアは6日、情報筋の話としてパリオリンピック・パラリンピック組織委員会のエスタンゲ会長が報酬額をめぐって、フランスの当局の捜査対象になっていると伝えました。
報道によりますと、エスタンゲ会長は2020年までに年間27万ユーロ、日本円でおよそ4300万円を受け取っていましたが、これはフランスの法律で定められている非営利団体の役員報酬の上限を超えていた疑いがあるということです。
こうした報道について、エスタンゲ会長は8日、メディアの取材に対し「私は報酬額の決定に関わっていない。この決定のためには、多くの機関が設置されていて、政府も監視に加わっている」と述べ、不正を否定しました。
そのうえで「質問には答えるつもりだ」と述べて、当局の捜査に協力する姿勢を示しました。
パリ大会の組織委員会は、去年6月には、公金横領や便宜供与などの疑いで本部が当局による捜索を受けていて、大会の開幕まで半年を切る中で、新たな疑いに波紋が広がっています。