Actualités japonaises: 石川輪島「朝市通り」焼け跡にチューリップ前を向く希望に

石川いしかわ輪島わじま「朝市あさいち通どおり」焼け跡やけあとにチューリップ前まえを向むく希望きぼうに

Apr 13, 2024 17:04

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんとそれに伴ともなう火災かさいで大おおきな被害ひがいを受うけた石川いしかわ県けん輪島わじま市しの「朝市あさいち通どおり」の焼け跡やけあとでチューリップが花はなを咲さかせました。火災かさいで自宅じたくを失うしなった女性じょせいにとって震災しんさいから前まえを向むく希望きぼうになっています。

輪島わじま市しの「朝市あさいち通どおり」にある福島ふくしま裕見子ゆみこ（55）さんの自宅じたく跡地あとちでは今月こんげつ上旬じょうじゅんから薄うすいピンク色ぴんくいろのチューリップのつぼみがふくらみ始はじめ、2輪りんの花はなを咲さかせました。

周まわりには炭すみや灰はい、黒くろく焼やけ焦こげた建物たてものの一部いちぶなどが転ころがっていて、火災かさいの爪痕つめあとが残のこっています。

このチューリップはことし2月つき下旬げじゅん、福島ふくしまさんが焼け跡やけあとから家族かぞくの思い出おもいでの品しなを探さがすために2次じ避難ひなん先さきの加賀かが市しから片道かたみちおよそ4時間じかんをかけて訪おとずれた際さい、芽めが出でていたのを見みつけました。

福島ふくしまさんは「自宅じたく跡あとに来くるときは毎回まいかい絶望ぜつぼうや諦あきらめを感かんじていましたが、チューリップの芽めを見みつけたときは感動かんどうしました。花はながここにいるよと言いっているように感かんじて元気げんきをもらいました」と振り返ふりかえります。

春はるを迎むかえた今いまでは、チューリップのほかにも黄色きいろや白しろなど色いろとりどりの花はなが自宅じたく跡地あとちに咲さき始はじめています。

福島ふくしまさんは「何なにもかも景色けしきが変かわってしまった自宅じたく跡あとで懸命けんめいに咲さいている花はなだけが唯一ゆいいつ、地震じしん前まえの日常にちじょうを感かんじられてほっとします。花はなを見みると前まえを向むけるので、これからも成長せいちょうを見守みまもりたいです」と話はなしていました。