中城村の
新垣勲さん(82)は
沖縄戦で
犠牲となった
父親の
名前が
刻まれた
平和の
礎の
前で
手を
合わせました。
新垣さんは「父親がどこで亡くなったかわからず遺骨も見つかっていません。毎年、父親に会うためここに来ています」と話していました。
新垣さんは母親と姉とともに3人で沖縄本島北部に疎開しましたが、母親は戦後マラリアで亡くなったということです。
新垣さんは「布団もないかやぶき屋根の建物の中で母親の熱を下げようと直接、頭に水をかけていました」と、時折ことばを詰まらせながら当時の様子を振り返っていました。
海軍兵だった兄亡くした女性「戦争は恐ろしいと伝えていく」
沖縄戦で
海軍兵だった3
歳年上の
兄を
亡くした
沖縄県糸満市の
新垣宏子さん(93)は、
兄の
遺影を
持って
平和の
礎を
訪れました。
新垣さんは「家族で唯一犠牲になった兄に毎年会いに来ています。優しい人でした」と涙を流しながら話していました。
そのうえで新垣さんは「沖縄県内でも慰霊の日を知らない人がいると聞くので、戦争は恐ろしいことだと後世にしっかりと伝えていかなければならないと思う」と話していました。
戦没者追悼式 “宣言”で規模を大幅縮小
糸満市摩文仁の
平和祈念公園では
正午前から
沖縄県主催の
戦没者追悼式が
開かれました。
ことしは緊急事態宣言が出ていることから県外からの来賓や一般の県民の参列は見送り、例年は5000人規模だった参列者の数が去年よりさらに少ない36人に絞られ、正午に1分間の黙とうをささげました。
玉城知事「平和宣言」 “沖縄戦の実相・教訓 伝え続ける”
式で
沖縄県の
玉城知事は「
平和宣言」を
読み上げ「
沖縄戦の
実相と
教訓を
次世代に
伝え
続け、
人類社会の
平和と
安寧を
願い、
国際平和の
実現に
貢献できる『
安全・
安心で
幸福が
実感できる
島』を
目指し
全身全霊で
取り組んで
いく」と
述べました。
また、来年で沖縄が本土復帰50年の大きな節目を迎えることについて「辺野古新基地建設が唯一の解決策という考えにとらわれることなく『新たな在沖米軍の整理・縮小のためのロードマップ』の作成と、目に見える形で沖縄の過重な基地負担の解消を図ることを要望する」と述べました。
中学生「平和の詩」 “平和な世の中をつくる”
式の
中では
沖縄県宮古島市の
中学生、
上原美春さんがことしの「
平和の
詩」に
選ばれた「みるく
世の
謳」を
朗読しました。
上原さんはめいが生まれて初めて命の芽吹きを目にして感じた平和への思いと、多くの命が犠牲になった76年前の戦争の悲惨さを対照的に描き平和な世の中をつくっていきたいと訴えました。
「ひめゆり学徒隊」慰霊祭“決して忘れない”
沖縄戦で
負傷兵の
看護に
動員され
多くの
犠牲者が
出た「
ひめゆり学徒隊」の
慰霊祭が
沖縄県糸満市で
開かれました。
那覇市にあった沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒と教師が動員されたひめゆり学徒隊では戦闘に巻き込まれて136人が亡くなり、動員されなかった生徒も合わせると2つの学校で227人が犠牲になりました。
糸満市の「ひめゆりの塔」で開かれた慰霊祭は新型コロナウイルスの影響で去年に続き大幅に規模が縮小され、元学徒などおよそ20人が参列しました。
ひめゆり同窓会の会長で沖縄戦当時、宮崎県に疎開していた玉城節子さん(92)は「皆さんのことを決して忘れることなく戦争のない時代を未来につないでいくことを誓います」と述べました。
このあと
元学徒たちは
卒業式で
歌うはずだった「
別れの
曲(うた)」を
涙ながらに
歌いました。
ひめゆりの塔と同じ敷地内にある「ひめゆり平和祈念資料館」はことし4月にリニューアルオープンしましたが、新型コロナの影響で来館者が激減し厳しい運営が続いています。
ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「とても寂しい慰霊祭になってしまったが、コロナが収まったらリニューアルした展示をぜひ見に来ていただき平和について学んでほしい」と話していました。
「白梅学徒隊」慰霊祭
沖縄戦に
動員された「
白梅学徒隊」の
女子学徒などを
追悼する
慰霊祭が、
新型コロナウイルスの
感染拡大を
防ぐため
規模を
大幅に
縮小して
行われました。
「白梅学徒隊」は沖縄戦で日本軍に看護要員として動員された沖縄県立第二高等女学校の生徒たちの学徒隊で、糸満市にある「白梅の塔」では学徒として動員された22人と動員はされなかったものの沖縄戦で亡くなった生徒などを加えた、合わせて149人を追悼する慰霊祭が開かれました。
感染対策で規模縮小 SNSで配信
90
歳を
超える戦争体験者が
参列しましたが、ことしは
感染を
防ぐため
規模が
大幅に
縮小され、
参列できない
人のためにインターネット
上で
式の
様子が
生配信されました。
また、SNSを通じて112人からメッセージと花が寄せられました。
参列した体験者たちは現場に来られなかった人の思いも込めながら平和への祈りをささげていました。
元学徒隊 中山きくさん「戦争に正義はないと伝え続ける」
元学徒隊の
中山きくさんは「
活動を
支援する
人たちが
いろいろ準備をしてくれて
感謝しかありません。
私たちの
体が
動かなくなっても
戦争に
正義はないということは
伝え
続けなくてはなりません」と
話していました。
高校生 慰霊祭をSNSで「戦争の記憶を継承したい」
那覇市に
ある沖縄尚学高校地域研究部の
生徒たちは
白梅学徒隊の
体験を
語り継ぐ活動を
行っていて、
毎年慰霊祭に
参列していますが、ことしは
自宅でインターネット
を通じて慰霊祭の
様子を
見ました。
部長の
登川拓磨さんは「SNS
を通じて慰霊祭を
見ることができた
しメッセージも
送れたのでよかったです。
自分たちも
次の
世代に
戦争の
記憶を
継承していきたいです」と
話していました。
また、副部長の神里春七さんは「新型コロナウイルスの影響で体験者の話を直接、聞く機会がなかったのですが、初めて聞けてよかったです。声を聞くことで戦争を身近に感じることができると感じました」と話していました。
【ライブ】北海道~沖縄の太平洋側など津波注意報が継続中
ロシアのカムチャツカ半島付近で30日発生した巨大地震で、気象庁は、北海道と東北の太平洋側に出していた津波警報を、30日夜、津波注意報に切り替えました。北海道から沖縄県にかけての太平洋側などでは、しばらくは津波注意報が継続する見込みで、引き続き海岸や川の河口付近には近づかないようにしてください。
N2
资源: NHK
1010
Jul 31, 2025 08:07
【津波警報から一夜明け】宮城では避難所のテントで寝泊まり
津波警報が出されてから一夜が明けた31日、避難所となった宮城県名取市にある県の複合施設「まなウェルみやぎ」のホールでは、テントが張られていて2人が寝泊まりしていました。施設の担当者によりますと、この避難所には一時、500人以上が避難していたということです。施設では、30日は避難してきた人に対してパンや蒸した米を乾燥させた「アルファ化米」、それに水などを配ったということです。
N2
资源: NHK
236
Jul 31, 2025 08:07
米FRB 利下げを見送り 政策金利の据え置き決定 5会合連続
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、30日、利下げを見送り、政策金利を据え置くことを決定したと発表しました。ただ、2人の理事が利下げを支持して反対する異例の状況にもなっていて、関税措置による影響が広がっているとの懸念も出る中、今後の利下げをめぐる判断が焦点となります。
N1
资源: NHK
231
Jul 31, 2025 07:07
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