日本新闻: 能登半島 4.4平方km拡大輪島市の海岸線海側に最大240m広がる

能登のと半島はんとう 4.4平方へいほうkm拡大かくだい輪島わじま市しの海岸かいがん線せん海うみ側がわに最大さいだい240m広ひろがる

Jan 9, 2024 17:01

Furigana

今月こんげつ1日にちの能登のと半島はんとう地震じしんで、地盤じばんの変動へんどうについて専門せんもん家かが調査ちょうさしたところ、能登のと半島はんとうでは陸りく域いきがおよそ4.4平方キロメートルへいほうきろめ-とる拡大かくだいし、輪島わじま市しでは海岸かいがん線せんが最大さいだいで240メートル海うみ側がわに向むかって広ひろがったことがわかりました。

広島ひろしま大学だいがく大学院だいがくいんの後藤ごとう秀昭ひであき准じゅん教授きょうじゅらの調査ちょうさ団だんは、地震じしんの後のちに撮影さつえいされた航空こうくう写真しゃしんなどをもとに、能登のと半島はんとうの沿岸えんがん全体ぜんたい、およそ300キロを対象たいしょうに地盤じばんの変動へんどうの影響えいきょうを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、能登のと半島はんとうの北岸ほくがんでは広ひろい範囲はんいで地盤じばんが隆起りゅうきして陸りく域いきが広ひろがり、輪島わじま市し門前もんぜ町まち黒島くろしま町まちでは海岸かいがん線せんが最大さいだいで240メートル海うみ側がわに向むかって拡大かくだいしたことがわかりました。

これまでの調査ちょうさで珠洲すず市しでも川浦かわうら町まちで175メートル拡大かくだいしていたことがわかっています。

地震じしん後ご、能登のと半島はんとうで拡大かくだいした陸りく域いきは北岸ほくがんを中心ちゅうしんにおよそ4.4平方キロメートルへいほうきろめ-とるにおよび、海水かいすいがほとんどなくなってしまった港湾こうわんが複数ふくすうあるということです。

一方いっぽう、能登のと半島はんとうの南岸なんがんでは、少すくなくとも2か所かしょで海岸かいがんが沈降ちんこうした可能かのう性せいがあることもわかり、穴水あなみず町まちでは、波なみ消けしブロックが水没すいぼつしている様子ようすが確認かくにんされました。

これについて後藤ごとう准じゅん教授きょうじゅは、地震じしんによって地面じめんが傾かたむき北側きたがわは隆起りゅうきし、南側みなみがわは沈降ちんこうしたとみられるとしています。

また津波つなみについても調査ちょうさした結果けっか、能登のと町まち白丸しろまるで最大さいだいでおよそ5メートル、津波つなみが陸地りくちを駆かけ上あがった可能かのう性せいがあることがわかったということです。

後藤ごとう准じゅん教授きょうじゅは「活かつ断層だんそうが地震じしんを起おこすのはきわめてまれだが、1度ど動うごくと非常ひじょうに大おおきな被害ひがいをもたらす。活かつ断層だんそうは日本にっぽん各地かくちにあるため、家いえの近ちかくにないか活かつ断層だんそう図ずを確認かくにんし、できる備そなえを進すすめてほしい」と話はなしていました。