日本新聞: 石川輪島地震で被災した建物の安全性の調査始まる

石川いしかわ輪島わじま地震じしんで被災ひさいした建物たてものの安全あんぜん性せいの調査ちょうさ始はじまる

Jan 10, 2024 18:01

Furigana

石川いしかわ県けん輪島わじま市しでは、被災ひさいした建物たてものの安全あんぜん性せいを調しらべる調査ちょうさが10日にちから始はじまりました。倒壊とうかいの危険きけん度どが高たかいと判定はんていされた家いえの住民じゅうみんの中なかには、避難ひなん所しょでは安心あんしんして眠ねむれないとして夜間やかん、自宅じたくに戻もどる人ひとがいるなど、長引ながびく避難ひなん生活せいかつに被災ひさい者しゃの疲つかれが見みえ始はじめています。

今回こんかいの地震じしんで震度しんど6強きょうを観測かんそくし、多おおくの建物たてものが被害ひがいを受うけた輪島わじま市しでは10日にちから倒壊とうかいのおそれがないかなどを調しらべる「応急おうきゅう危険きけん度ど判定はんてい」の調査ちょうさが始はじまりました。

市しの中心ちゅうしん部ぶでは応援おうえんで駆かけつけた長野ながの県内けんないの自治体じちたいの職員しょくいん2人にんが建物たてものの壁かべや基礎きそなどのひびや損壊そんかいの程度ていどを確認かくにんし、「危険きけん」や「要よう注意ちゅうい」などと書かかれた貼り紙はりがみを貼はっていました。

このうち輪島わじま市し河井かわい町まちの由よし野の順三じゅんぞうさん（83）の木造もくぞう2階かい建だての住宅じゅうたくは、一部いちぶが屋根やねごと崩くずれるなどしたため「危険きけん」と判定はんていされ、赤あかい紙かみが貼はられました。

由よし野のさんは1人にん暮くらしで地震じしんの当日とうじつは崩くずれた家いえの下敷したじきになり、動うごけなくなっていたところを近所きんじょの人ひとに助け出たすけだされたということです。

その後そのごは近ちかくの避難ひなん所しょに身みを寄よせましたが、集団しゅうだん生活せいかつになじめなかったり家いえの様子ようすが気きになったりして安心あんしんして眠ねむることができず、夜間やかんだけ自宅じたくに戻もどって過すごしているということです。

由よし野のさんは「命いのちが助たすかっただけでもありがたいが、愛着あいちゃくのある家いえが壊こわれてしまい悔くやしいです。余震よしんが続つづき不安ふあんはありますが、安心あんしんして眠ねむれる自宅じたくにいたいという思おもいが強つよいです。いずれは同おなじ場所ばしょに再建さいけんしたい」と話はなしていました。