《石川県》
石川県 232人の死亡確認(21日14時)
石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は21日午後2時の時点で20日と変わらず232人となっています。
市町ごとにみますと
▽珠洲市で99人
▽輪島市で98人
▽穴水町で20人
▽能登町で7人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。
このうち「災害関連死」の疑いは
▽珠洲市で6人
▽能登町で5人
▽輪島市で3人のあわせて14人となっています。
内閣府によると「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気などが悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。
また、重軽傷者は、県内全体で1170人にのぼっています。
安否不明者 22人(21日14時)
県は、21日午後2時の時点で、安否が分かっていない人として、22人の氏名や年齢などを公表しました。20日公表された22人と同じで県は広く情報の提供を求めています。
今回の地震では、救助や捜索活動が続く一方、石川県内でどれだけの人が被害にあったのかは依然、分かっておらず、県は、被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。
県は、21日午後2時の時点で、家族や親族などからの情報をもとに、自治体を通じてまとめた安否が分かっていない人、あわせて22人の名前、住所、性別、年齢を公表しました。20日公表された22人と同じで自治体ごとの内訳は、輪島市が18人、珠洲市が4人です。年齢は、36歳から97歳となっています。
県は、この中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性もあるとして、広く情報の提供を求めています。
住宅被害 3万4446棟(21日14時)
石川県によりますと、21日午後2時時点で県内では能登地方を中心に3万4446棟の住宅で被害が確認されました。これまで「多数」と発表していた珠洲市では2000棟に被害が出ています。
被害の自治体別の内訳は
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3034棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて8523棟
▽小松市で、半壊が20棟、一部破損が1268棟
▽輪島市は、全壊、半壊、一部破損があわせて1006棟
▽珠洲市ではこれまで、全壊、半壊、一部破損を「多数」としていましたが、あわせて2000棟と発表しました。
また
▽加賀市で全壊が5棟、半壊が17棟、一部破損が919棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1594棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて869棟
▽白山市で一部破損が108棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が5棟、一部破損が495棟
▽野々市市で一部破損が15棟
▽川北町で一部破損が3棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて975棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1279棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて3743棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて646棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて1910棟、穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1000棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。
停電 約5900戸(21日17時)
北陸電力送配電によりますと、今回の地震の影響で石川県の能登地方では、21日午後5時時点でおよそ5900戸が停電しています。
自治体別では
▽輪島市で、およそ3300戸
▽珠洲市で、およそ2300戸
▽能登町で、およそ260戸
▽穴水町で、およそ80戸
▽七尾市で、およそ10戸
▽志賀町で、およそ10戸となっています。
《富山県》
能登半島地震の影響で、富山県内では21日時点で、氷見市と高岡市であわせて37人が避難生活を余儀なくされています。一方、氷見市では21日午前10時、地震から20日ぶりに市内全域で水道が復旧しました。
県外犠牲者
今回の地震では、石川県輪島市に帰省していた富山市の中学1年の男子生徒と石川県珠洲市に帰省していた富山市の30代の女性が、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。
県内 47人けが
また県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷です。
市町村別では、富山市で18人、氷見市で9人、黒部市で5人、射水市で4人、高岡市と朝日町で3人、魚津市と小矢部市でそれぞれ2人、砺波市が1人です。
住宅被害 4239棟(21日13時)
住宅への被害は21日午後1時の時点で氷見市で38棟が全半壊、高岡市で73棟が半壊となるなど、あわせて4239棟で被害が確認されています。
市町村別では
▽高岡市で1239棟
▽射水市で1068棟
▽小矢部市で735棟
▽富山市で621棟
▽氷見市で205棟
▽朝日町で70棟
▽滑川市で65棟
▽砺波市で49棟
▽黒部市で48棟
▽上市町で43棟
▽入善町で32棟
▽南砺市で28棟
▽魚津市で22棟
▽立山町で14棟で、
舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。
避難 37人(21日13時)
21日午後1時の時点で自主避難所を含めて氷見市で23人、高岡市で14人のあわせて37人が避難生活を余儀なくされています。
氷見 市内全域で水道復旧
能登半島地震で震度5強の揺れを観測した富山県氷見市では、21日午前、地震から20日ぶりに市内全域で水道が復旧しました。ただ、水漏れなどが起きているとして氷見市は、引き続き、節水への協力を呼びかけています。
氷見市では、今月1日に起きた地震の影響で、一時、およそ1万4000世帯で断水しました。今月18日には、断水は解消されたものの、飲み水として使えない地区が残っていたため、復旧作業が続いていました。
その結果、氷見市によりますと、21日午前10時、地震から20日ぶりに市内全域で水道が復旧したとしています。ただ、氷見市は、水漏れなどが今も起きているとして、引き続き、節水への協力を呼びかけています。
氷見市姿地区の78歳の女性は「運んできた水で皿を洗っていたので、ありがたいです。これで少しは普通の生活が送れると思います」と話していました。