ベルギーのブリュッセルにあるNATO本部では4日、フィンランドの加盟に向けた最終的な手続きが行われました。
この中で、フィンランドのハービスト外相が加盟に関わる文書を手渡すとアメリカのブリンケン国務長官は「フィンランドが31番目の加盟国になった」と宣言しました。
その後の共同会見でNATOのストルテンベルグ事務総長は「最も重要なのはきょうからフィンランドはNATOの揺るぎない安全保障の枠組みに加わることだ」と強調しました。
これに対し、フィンランドのニーニスト大統領は「きょうはフィンランド、そしてNATOにとっても重要な日となった。フィンランドの人たちはより安全だと感じられるようになった」と応じました。
フィンランドはロシアとおよそ1300キロにわたって国境を接し、東西冷戦中も軍事的中立の方針を維持してきました。
しかし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、方針を転換し、去年5月、隣国スウェーデンとともにNATOに加盟を申請していました。
ただ、スウェーデンについては、トルコとハンガリーが加盟を承認しておらず、今後、いつ加盟できるかが焦点となっています。