WBC日本代表のヌートバー選手は、先月30日のブルージェイズとの開幕戦で三塁にスライディングをした際に、ベースに左手の親指を突いて痛め、翌日からけが人リストに入ってベンチ入りのメンバーから外れました。
ヌートバー選手はマイナーリーグには行かずに大リーグで、チームに同行しながら復帰に向けた調整を進めていて、練習では痛めた左手に負担をかけないよう、利き手の右手にグローブをはめてキャッチボールをしていました。
左手親指の爪の部分にはまだ、内出血の痕も残っていますが、すでにバッティング練習を再開していて、ブルペンで打席に入ってピッチャーの投げるボールを見るなど、試合勘を失わないための調整も続けていました。
アメリカのメディアは、本拠地のセントルイスで行われる13日のパイレーツ戦から復帰する見通しだと伝えていて、11日の試合前にNHKの取材に応じたヌートバー選手は「もう痛みはないが、患部はできるだけ休ませるようにしている。近いうちに復帰できるように一日一日、少しずつでも前に進めることを願っている」と笑顔を見せながら話しました。
チームは開幕からここまで4勝7敗と苦しいスタートとなっていますが、ヌートバー選手は「セントルイスそして日本のファンのためにも早くプレーしたい」と話し、開幕戦以来となる試合出場を心待ちにしていました。