일본어 뉴스: 「蘇民祭」1000年以上とされる歴史に幕担い手不足で岩手

「蘇そ民みん祭さい」1000年ねん以上いじょうとされる歴史れきしに幕まく担い手にないて不足ふそくで岩手いわて

Feb 18, 2024 12:02

Furigana

岩手いわて県けん奥州おうしゅう市しの寺てらで1000年ねん以上いじょう続つづくとされる祭まつり、「蘇そ民みん祭さい」は担い手にないて不足ふそくから17日にち夜よるが最後さいごの開催かいさいとなり、惜おしまれながら歴史れきしに幕まくを閉とじました

岩手いわて県けん奥州おうしゅう市しの黒石くろいし寺てらに伝つたわる「蘇そ民みん祭さい」は、五穀豊ごこくほうじょうや無病むびょう息災そくさいを願ねがって行おこなわれる伝統でんとうの祭まつりで、1000年ねん以上いじょう続つづくとされていますが、檀家だんかの高齢こうれい化かや減少げんしょうから儀式ぎしきなどの運営うんえいが難むずかしくなり、ことしが最後さいごとなりました。

最大さいだいの呼び物よびものは、五穀豊ごこくほうじょうなどを約束やくそくされるという「蘇そ民みん袋ぶくろ」と呼よばれる麻あさ袋ぶくろの争奪そうだつ戦せんで、参加さんかする、地元じもとと一般いっぱん募集ぼしゅうを合あわせた祈願きがん者しゃは、例年れいねんの2倍ばい以上いじょうのおよそ270人にんになりました。

はじめに下帯したおび姿すがたの祈願きがん者しゃたちは、寺てらと近ちかくの川かわの間まを往復おうふくし、川かわで全身ぜんしんに水みずをかけて身みを清きよめました。

そして最後さいごに寺てらの薬師堂やくしどうで蘇そ民みん袋ぶくろの争奪そうだつ戦せんが行おこなわれ、集あつまった祈願きがん者しゃたちの中なかに袋ふくろが投げ入なげいれられると、激はげしくもみ合もみあいながら奪い合うばいあっていました。

袋ふくろを得えた最後さいごの「取と主おも」となったのは、地元じもとの保存ほぞん会かいのメンバーとして祭まつりを支ささえてきた菊地きくち敏明としあきさん（49）で「祭まつりの終了しゅうりょうは寂さびしい。記憶きおくに残のこる祭まつりにしたいと参加さんかしたが、そのような祭まつりになったと思おもう」と話はなしていました。