ドイツのアクセル・シュプリンガーなど欧州のニュースメディア企業32社が2月28日、ネット広告販売における支配的な地位によって損失を受けたとして、米グーグルに対して21億ユーロ(約3400億円)の支払いを求める訴えをアムステルダムの地方裁判所に起こしました。
32社の代理人弁護士は、企業などが、新聞などのメディア企業が運営するウェブサイトに広告を出す場合に、グーグルが「支配的な地位」にあると主張しました。グーグルが、広告枠の売買から配信までのプロセスを牛耳る形のシステムになっているため、メディア企業が多額の手数料をグーグルに支払うことになり、広告から得られるはずだった収入が大幅に減ったとしています。