日本新聞: ウクライナプロサッカーの試合を有観客で開催侵攻後初めて

ウクライナプロサッカーの試合しあいを有ゆう観客かんきゃくで開催かいさい侵攻しんこう後ご初はじめて

Mar 3, 2024 06:03

Furigana

ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけるウクライナで、侵攻しんこう後ご初はじめてプロサッカーの試合しあいへの観客かんきゃくの入場にゅうじょうが認みとめられ、多おおくのファンがスタジアムを訪おとずれ声援せいえんを送おくりました。

ウクライナのプロサッカーリーグでは2022年ねん2月つきのロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこう開始かいし後ご、安全あんぜん上じょうの理由りゆうから観客かんきゃくを入いれずに試合しあいが行おこなわれていましたが、ファンや選手せんしゅの強つよい要望ようぼうを受うけ、政府せいふは最寄もよりの避難ひなん所しょの規模きぼに合あわせて観客かんきゃく数すうに上限じょうげんを設もうけた上うえで、先月せんげつ末まつからスタジアムでの観戦かんせんを許可きょかしました。

2日にちに首都しゅとキーウで行おこなわれた、地元じもとの強豪きょうごうクラブ「ディナモ・キーウ」と南部なんぶオデーサのクラブの試合しあいでは1800枚まいの入場にゅうじょう券けんが完売かんばいし、観戦かんせんを待まちわびた家族かぞく連づれや戦場せんじょうから戻もどった兵士へいしなどが詰つめかけました。

会場かいじょうでは、両りょうチームの選手せんしゅ全員ぜんいんがウクライナ国旗こっきを身みにまとって入場にゅうじょうし、戦闘せんとうの犠牲ぎせい者しゃに黙もくとうがささげられたあと試合しあいが始はじまり、観客かんきゃくはメインスタンドから繰り返くりかえし大おおきな声援せいえんを送おくっていました。

試合しあいは地元じもとファンの後押あとおしを受うけた「ディナモ・キーウ」が1対たい0で競り勝せりかち、訪おとずれた人ひとたちは拍手はくしゅで選手せんしゅをたたえ、久ひさしぶりの会場かいじょうでの観戦かんせんを満喫まんきつした様子ようすでした。

8歳さいの男の子おとこのこは「最高さいこうです。ディナモはいいプレーをしていました」と興奮こうふん冷さめやらぬ様子ようすで話はなし、その母親ははおやは「感動かんどうしました。戦時せんじ中ちゅうの私わたしたちにとっていい気晴きばらしになります。前向まえむきな気持きもちになるために、これはとても重要じゅうようなことです」と話はなしていました。