일본어 뉴스: インフルエンザ重症化抑制に腸内細菌関係か東京大学など発表

インフルエンザ重症じゅうしょう化か抑制よくせいに腸ちょう内ない細菌さいきん関係かんけいか東京とうきょう大学だいがくなど発表はっぴょう

Jul 17, 2023 04:07

Furigana

インフルエンザの重症じゅうしょう化かと腸ちょう内ない細菌さいきんの働はたらきの関係かんけいについて、東京とうきょう大学だいがくなどのグループがマウスを使つかって実験じっけんをしたところ、基礎きそ体温たいおんが高たかいほど腸ちょう内ない細菌さいきんが活性かっせい化かし、重症じゅうしょう化かしにくくなったとする研究けんきゅう結果けっかを発表はっぴょうしました。

この研究けんきゅうは、東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょの一いち戸こ猛志たけし准じゅん教授きょうじゅらのグループが行おこない、イギリスの科学かがく雑誌ざっしに発表はっぴょうしました。

グループでは、基礎きそ体温たいおんの高たかいマウスはインフルエンザウイルスに感染かんせんしても重症じゅうしょう化かしにくいことに注目ちゅうもくし、マウスの血液けつえきに含ふくまれる物質ぶっしつを詳くわしく調しらべました。

その結果けっか、基礎きそ体温たいおんが通常つうじょうよりも1度ど高たかい38度どより高たかくなるよう飼育しいくしたマウスでは、炎症えんしょうを抑おさえる働はたらきのある「二に次じ胆汁たんじゅう酸さん」という物質ぶっしつが血液けつえき中ちゅうで大幅おおはばに増加ぞうかしていることが分わかったということです。

「二に次じ胆汁たんじゅう酸さん」は腸ちょう内ない細菌さいきんが作り出つくりだす物質ぶっしつで、基礎きそ体温たいおんが高たかいマウスでも人工じんこう的てきに腸ちょう内ない細菌さいきんの働はたらきを抑おさえると、感染かんせんによって死しぬマウスが増ふえることも確認かくにんできたということです。

グループでは、新型しんがたコロナウイルスなどほかの感染かんせん症しょうでも腸ちょう内ない細菌さいきんの働はたらきが重症じゅうしょう化かの抑制よくせいにつながる可能かのう性せいがあるとしていて、研究けんきゅうを行おこなった一いち戸こ准じゅん教授きょうじゅは「今回こんかいは動物どうぶつでの研究けんきゅうだが、今後こんご、ヒトでも腸ちょう内ない細菌さいきんと重症じゅうしょう化かの関係かんけいを解明かいめいし、新あらたな治療ちりょう法ほうの開発かいはつにつなげたい」と話はなしています。