日本新聞: 福岡の老舗旅館大浴場の湯を年2回しか換えず塩素注入も怠る

福岡ふくおかの老舗しにせ旅館りょかん大だい浴場よくじょうの湯ゆを年とし2回かいしか換かえず塩素えんそ注入ちゅうにゅうも怠おこたる

Feb 24, 2023 14:02

Furigana

福岡ふくおか県けん筑紫野ちくしの市しの二に日にち市し温泉おんせんにある老舗しにせ旅館りょかんが、本来ほんらいは週しゅうに1回かい以上いじょう入れ替いれかえなければならない大だい浴場よくじょうの湯ゆを、年としに2回かいしか換かえていなかったなどとして、県けんから改善かいぜん指導しどうを受うけたことが分わかりました。旅館りょかんは虚偽きょぎの報告ほうこくも行おこなっていたということで、県けんは罰則ばっそくの適用てきようも検討けんとうしています。

県けんから指導しどうを受うけたのは、筑紫野ちくしの市しの二に日にち市し温泉おんせんにある1865年ねん創業そうぎょうの老舗しにせ旅館りょかん「大丸だいまる別荘べっそう」です。

県けんによりますと、この旅館りょかんの大だい浴場よくじょうは、湯ゆの一部いちぶを循環じゅんかんろ過ろかさせて、連日れんじつ使用しようしていて、県けんの条例じょうれいで週しゅうに1回かい以上いじょうは、すべての湯ゆを入れ替いれかえなければなりません。

ところが、この旅館りょかんは湯ゆの交換こうかんを年とし2回かいの休館きゅうかん日びにしか実施じっしせず、消毒しょうどく用ようの塩素えんその注入ちゅうにゅうも怠おこたっていたということです。

保健所ほけんじょが去年きょねん8月つきに行いった検査けんさで、基準きじゅん値ちの2倍ばいのレジオネラ菌きんが検出けんしゅつされました。

この際さい、旅館りょかんは湯ゆの交換こうかんや塩素えんその注入ちゅうにゅうは適正てきせいだったなどと説明せつめいしていましたが、その後そのごの再さい検査けんさで基準きじゅん値ちの最大さいだい3700倍ばいのレジオネラ菌きんが検出けんしゅつされ、旅館りょかんは説明せつめいが虚偽きょぎだったことを認みとめたということです。