鈴木選手はもともと20キロの選手で世界記録を持っていましたが、けがの影響でリオデジャネイロオリンピックに出場できませんでした。
その後、東京大会に向けて50キロに挑戦し、おととしの世界選手権で優勝してロンドン大会以来2回目のオリンピック代表に内定しました。
こうした実績から金メダルが期待されていましたが、世界選手権の後は、負荷をかけたあと回復力が低下するという症状に苦しみ、本格的な練習に取り組めず大会には出場できていませんでした。
所属する富士通によりますと、ことし春先には練習を再開することができたものの、いまだに高い負荷をかけたトレーニングは難しく、残された期間で目標とする結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難だと判断して内定辞退の決断に至ったということです。
鈴木選手は、所属先を通じて「期待に沿うことができず心苦しい思いです。悔しい気持ちもありますが、日本競歩チームの一員として、出場する選手を応援していきたいと思います。今後は、コンディションを整えながら、徐々に試合に復帰していければと考えています。次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思います」などとコメントしています。
日本陸連は、補欠だった勝木選手が代わって代表に内定したと発表しました。
「この度、東京2020オリンピック陸上競技50km競歩代表を辞退する決断をいたしました。前回のオリンピック出場が叶わなかった時から、東京2020オリンピックには必ず出場し、金メダルを獲得することを強く望んで練習に取り組んできました。しかし、自分が望む結果を得るための状態まで仕上げていくことは困難と判断し、今般の決断に至りました。日頃からご支援・ご声援いただいている皆様、そして地元石川県の方々をはじめ、楽しみにしてくださっていた皆様の期待に沿うことができず心苦しい思いです。悔しい気持ちもありますが、日本競歩チームの一員として、出場する選手を応援していきたいと思います。今後は、コンディションを整えながら、徐々に試合に復帰していければと考えています。来年の世界陸上、そして次回のオリンピックでは金メダルを目指せるように頑張りたいと思いますので、今後もご支援・ご声援よろしくお願いいたします」
初めてのオリンピック代表です。 大学から競歩を始め、自衛隊体育学校に入ったあとの2015年から50キロに取り組み始めました。 2017年の国内大会で優勝し、2018年の世界チーム選手権の個人で2位に入りました。 そして同じ年のジャカルタ アジア大会で酷暑の中で金メダルを獲得し、トップ選手としての地位を固めました。 その後は、おととしの世界選手権で27位、ことし4月の代表選考を兼ねた日本選手権では2位に終わり東京大会の代表を逃しましたが、補欠の第1候補の選手となっていました。
鈴木選手のコメント
勝木隼人選手とは