日本新聞: ラグビー初先発の2人が躍動レメキ齋藤直人が勝利引き寄せる

ラグビーワールドカップフランス大会たいかい、1次じリーグの第だい3戦せんで日本にっぽんは、サモアに28対たい22で競り勝せりかちました。この試合しあい、勝利しょうりを手繰たぐり寄よせたのはフルバックのレメキロマノラヴァ選手せんしゅと急きゅうきょ先発せんぱつしたスクラムハーフの齋藤さいとう直人なおと選手せんしゅの初はつ先発せんぱつの2人にんでした。

頼たよれるレメキ “ユーモアあふれる言動げんどう”に“豊富ほうふな運動うんどう量りょう”

レメキ選手せんしゅは、スピードと力強ちからづよさを兼ね備かねそなえ、バックスの複数ふくすうのポジションをこなすことができるユーティリティープレーヤーです。

第だい2戦せんのイングランド戦せんでは、開始かいし早々そうそうフルバックで先発せんぱつ出場しゅつじょうしたセミシ・マシレワ選手せんしゅがけがでベンチに下さがったため、急きゅうきょ出場しゅつじょうして豊富ほうふな運動うんどう量りょうでチームを支ささえました。

ユーモアあふれるトークが持ち味もちあじでもあるレメキ選手せんしゅは、試合しあいを控ひかえた会見かいけんでと話はなし、報道陣ほうどうじんを笑わらいで和なごませましたが、そのことばどおりキックを織おり交まぜながら最さい後尾こうびのフルバックとしての役割やくわりを果はたしました。

攻撃こうげきでも持ち味もちあじのスピードにパワーを見みせる走はしりで再三さいさん、相手あいての守備しゅび網もうを突破とっぱしてチャンスを作つくり、チームの得点とくてんにつなげました。

大会たいかい前まえに行おこなわれた強化きょうか試合しあいやテストマッチでは出番でばんがなかったものの、大会たいかいに入はいってからレメキ選手せんしゅの存在そんざい感かんが増ましています。

念願ねんがんの背せ番号ばんごう「9」齋藤さいとう直人なおと

一方いっぽうの齋藤さいとう選手せんしゅは思おもいがけずの先発せんぱつ出場しゅつじょうでした。

同おなじスクラムハーフで副ふくキャプテンの流ながれ大だい選手せんしゅが欠場けつじょうし、先発せんぱつでの出番でばんを得えたのです。

齋藤さいとう選手せんしゅは、桐蔭学園とういんがくえん、早稲田大わせだだいを経へて東京とうきょうサントリーサンゴリアスでプレーする26歳さい。テンポの速はやいパスさばきが最大さいだいの持ち味もちあじです。

流ながれ選手せんしゅはふだんから同おなじ所属しょぞくチームで切磋せっさ琢磨たくまする先輩せんぱいで、齋藤さいとう選手せんしゅは「ライバルであり、グラウンドを離はなれれば一番いちばん仲なかのいい先輩せんぱい」とその関係かんけい性せいを語かたります。

流ながれ選手せんしゅが足あしをけがしたことで急きゅうきょバトンを渡わたされた大だい舞台ぶたい。

と話はなしていたとおり、素早すばやいパスさばきで攻撃こうげきの起点きてんを作つくり、サモアのディフェンスを崩くずしました。

ワールドカップでスクラムハーフの先発せんぱつを意味いみする背せ番号ばんごう「9」のジャージを背負せおいたいと話はなしていた齋藤さいとう選手せんしゅ。念願ねんがんの「9」を背負せおった舞台ぶたいで見事みごとに大役たいやくを果はたしました。

攻撃こうげきだけでなく守もりでも。

身長しんちょう1メートル65センチと小柄こがらながら、サモアのパワフルな突進とっしんに体からだを張はったタックルを見みせ続つづけました。フォワードの最もっとも近ちかくにいるスクラムハーフで最前線さいぜんせんでモール、ラックサイドの突破とっぱを食い止くいとめ、相手あいてに流ながれを渡わたしませんでした。