領土の
奪還を
目指すウクライナ
軍が
東部と
南部の
複数の
方面で
前進した
一方で、ロシア
側も
一部で
前進していると
分析されていて、
一進一退の
攻防が
続いているとみられます。
一方、
本格的な
冬を
前に、
発電所などに対する攻撃への
警戒感が
高まっていて、ウクライナ
側は
電力供給体制の
強化を
急いでいます。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は7日、ウクライナ軍が南部ザポリージャ州の2つの方面と東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺で前進したという分析を示しました。
このうち東部の前線について、ウクライナ軍の報道担当者は7日、最大で300メートル前進したとしています。
ただ、戦争研究所は、同じ東部でもルハンシク州ではロシア軍が前進をしたという情報があるとしていて、一進一退の攻防が続いているとみられます。
一方、ウクライナでは去年10月以降相次いだロシア軍による発電所や変電所などエネルギー関連施設への攻撃で、一時、深刻な電力不足に陥りました。
ゼレンスキー大統領は6日に公開した動画で「この冬、ロシアは再びエネルギーシステムを破壊しようとするだろう」と述べ、ロシア軍が去年を上回る規模の攻撃を行う恐れがあるという見方を示しました。
こうした中、ウクライナのエネルギー省は7日、本格的な冬を前に国内での発電能力を強化する計画だと明らかにしました。
これまでに火力発電所の近代化や、ロシア軍の攻撃で損傷した電力設備の修理などを行っているとしていて、厳しい冬に向け、電力供給体制の強化を急いでいます。