こうした中、河野氏は麻生派内で一定の理解が得られる見通しが立ったとして立候補する意向を固め10日記者会見し表明することにしています。
そして9日昼すぎ、財務省を訪れて改めて麻生氏と会談してこうした意向を伝えたほかその後、派閥幹部らにも伝えました。
河野氏は衆議院神奈川15区選出の当選8回で58歳。
自民党総裁を務めた河野洋平・元衆議院議長の長男で平成8年の衆議院選挙で初当選し、行政改革担当大臣や外務大臣、防衛大臣などを歴任しました。
去年9月に発足した菅内閣では規制改革担当大臣として入閣し、ことし1月からは新型コロナウイルスのワクチン接種も担当し全体の調整にあたっています。
総裁選挙をめぐっては岸田前政務調査会長と高市前総務大臣が立候補を表明しているほか、野田幹事長代行が意欲を示し、石破元幹事長は立候補を検討しています。
河野規制改革担当大臣は、9日7時すぎ、東京・永田町の合同庁舎を出る際、記者団から10日、総裁選挙への立候補を表明することについて見解を問われたのに対し「あすやりますから、聞いてください」と述べました。
このあと岸田氏は記者団に対し「コロナ対策と経済政策を発表したが、これからも外交・安全保障をはじめしっかり発信していきたい。向き合うべきは国民や党員であることをしっかり心がけて努力していく」と述べました。 一方、岸田氏は記者団から安定的な皇位継承に関連して、女系天皇への考えを問われたのに対し「女系天皇は反対だ。今、そういうことを言うべきではない」と述べました。 また岸田氏は9日夕方財務省を訪れ麻生派会長の麻生副総理兼財務大臣とおよそ20分間、会談しました。 岸田氏は立候補を表明したあとの先月30日にも麻生氏と会談していて、麻生派に所属する河野規制改革担当大臣が立候補の意向を固めたことも踏まえ、党内の情勢などについて意見を交わしたものとみられます。 会談のあと岸田氏は記者団に対し「あいさつだ。状況はどんどん変化しており意見交換を行った」と述べました。 またこれに先立って岸田氏は9日午後、石原派幹部の森山国会対策委員長らとも会談しました。
高市氏は東京都内で記者団に対し「昨夜有志の議員と集まり選挙対策本部や作業について役割分担を行った。きのうがキックオフなので本格的にあいさつ回りや電話かけをして政策をコツコツ伝えていきたい」と述べました。 また安倍前総理大臣が自身を支援する考えを示していることについては「とてもありがたいことだ。安倍氏は政策に大変こだわっていて『次の総理大臣は皇室のあり方を決定しなければならない大事な時期を担うことになる』と言っていた」と述べました。
そして午後にはTBSの番組「ひるおび!」に出演し「白紙だ」としている総裁選挙への対応に変わりはないという認識を示しました。 そして「大事なことは勝てるかということだ。去年の総裁選挙では納得できる政策や演説ができたが惨敗し大勢の人を犠牲にした。これをどう考えるかということであり自己満足でやってはいけない」と述べました。 一方「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書の改ざん問題について再調査の必要性を問われたのに対し「必要があればやらないといけない。説明責任を果たすということは説明だけでなく多くの国民が納得するということだ」と指摘しました。
また自身と同じ無派閥の議員だけでなく竹下派や二階派など派閥に所属する議員にも支援を呼びかけました。 野田氏は引き続き立候補に必要な20人の推薦人の確保に取り組む考えです。
出席者によりますとこの中ではおよそ20人が発言し、このうち4人が保守的な考え方が一致するとして高市前総務大臣を支持したいという考えを明らかにしました。 ほかの発言者からは具体的な名前は挙がらなかったものの「国会対応や政権運営を安定させる必要がある」といった指摘が出されたということです。 また派閥の対応については「地域の実情を踏まえてみずからの意思で投票したい」という声の一方で「存在感を示すため支持する候補を一本化すべきだ」という意見も出されました。 これを受けて派閥会長の細田元幹事長が出された意見をもとに引き続き幹部で協議したいとして引き取りました。 一方、会合のあと下村政務調査会長は記者団に対し「職務を最後まで全うする」と述べ立候補しない考えを示しました。 高鳥修一衆議院議員は記者団に対し「総会では高市前総務大臣を応援してもらいたいとお願いした。派内から候補者が出るのであれば一致団結すべきだが、今名前が挙がっている人を結束して応援するハードルは高いのではないか」と述べました。 9日夕方、細田派に所属する議員のうち高市前総務大臣を支援する高鳥衆議院議員や山田宏参議院議員らおよそ10人は、国会内で会合を開きました。 会合には高市氏も出席しました。 そして細田派のほかの議員に対し高市氏への支持を働きかけていくことを確認しました。
この中で林芳正 元文部科学大臣は「なかなか構図が定まりきらない状況だが最後はひとつひとつの積み重ねが大きな流れを作っていく。今の段階から地道に積み重ねていくことが大事だ」とあいさつしました。 会合では岸田氏の政策をまとめたリーフレットを所属議員の後援者に発送するなど全国の党員への働きかけを強化することやほかの派閥の議員、地方議員にも支援の呼びかけを進めていくことを確認しました。
そして所属議員からまとまって対応すべきだという意見の一方、自主投票を求める声も出ていることを踏まえ、引き続き選挙の構図や候補者が訴える政策などを見極めながら対応を決めることになりました。 会合のあと茂木大臣は記者団に対し「会長の竹下元総務会長から派内の取りまとめを指示されている。今回は取りまとめ役に徹して意見を集約していきたいので派閥として独自候補を出すのは難しい」と述べたうえで、みずからも立候補しない考えを明らかにしました。
会合では「派閥としてできるだけまとまった対応をとるのが望ましい」という意見が出たものの対応は決めず引き続き協議することになりました。
会長を務める石原 元幹事長は記者団に対し「候補者の政策がそろったらみんなで分析しようと確認した。候補者どうしの生のやり取りをしっかり見ることが肝要になるのではないか」と述べました。
岸田前政調会長 団体に支援呼びかけ 麻生副総理らと会談
高市前総務相 支持拡大に向けた活動開始
石破元幹事長 「白紙」の対応 変わらない認識示す
野田幹事長代行 党内の情勢把握行う
細田派 引き続き幹部で協議 下村政調会長は立候補せず
岸田派 全国の党員への働きかけ強化など確認
竹下派 構図や政策などを見極め対応へ 茂木外相は立候補せず
二階派 対応は決めず引き続き協議へ
石原派 候補者の政策などを見ながら派閥の方針決定を確認